<この記事を要約すると>

  • 2021年に50周年を迎えた日本マクドナルドは、食の安全・安心や環境にも配慮する企業として知られる
  • 同社では郊外のドライブスルー併設店舗を中心に、パナソニック「ナノイーX」搭載の空調システムを導入
  • 1時間に50メートルプール4杯分もの空気を入れ替えるほど“空気の質”にこだわる日本マクドナルドにとって、「ナノイーX」は快適空間を支える付加価値となる
  • 両社が生み出す相乗効果の背景には長年の信頼関係があった

マクドナルドが日本に上陸して2021年で、実に半世紀。日本全国、老若男女に愛されるレストランとして、知らぬ者はいないといっていい。そうした多様な客層が訪れる店内で快適な食事空間を提供するため、日本マクドナルドは2017年からパナソニックの空気清浄システム「ナノイーX」を導入している。“空気の質”を重視する日本マクドナルドとパナソニック、双方の関係者に導入の経緯と効果について聞いた。

食のリーディングカンパニー、マクドナルドの環境へのこだわり

2021年、日本上陸50周年を迎えたマクドナルド。日本マクドナルドは今年、50周年サイトを設けたり、積極的にキャンペーンを展開するなどしてアニバーサリーイヤーを祝っている。

日本マクドナルドの50周年記念サイトではその歴史や軌跡、商品の開発秘話や未来予想まで含め多彩なコンテンツをドライブ感覚で気軽に楽しく見られる工夫がされている

2021年9月現在、日本の店舗数は2932店。これは飲食チェーン店では最多であり、全国津々浦々まで出店しているマクドナルドを知らない人を探すほうが難しいかもしれない。それだけ我々の生活に溶け込み、老若男女の胃袋を満たしていることになる。

食のリーディングカンパニーとして、日本マクドナルドはかねてより食の安全・安心にも力を入れてきた。安全な商品を提供するための「フードセーフティ」、そして最高のおいしさと高品質な商品を提供するための「フードクオリティ」を高いレベルで実現し続けるための「食品管理システム」を構築して、生産地から店舗までの安全・品質・衛生の管理を徹底。さらに正しく理解して実行するために、従業員が食品安全について定期的に学習する。

環境への配慮も欠かさない。「地球のことを考えて行動する」ことを環境理念とし、紙製容器包装類やトレイマットにはFSC認証済み資材(※)を使用。社会問題化しているプラスチック対策にも早くから取り組み、2016年からはアイスコーヒーのカップをプラスチックから紙に変更し、2018年からはハッピーセットのプラスチックのおもちゃを回収して、お店で使うトレイに再生するリサイクル活動を開始。また、注文を受けてから作るメイド・フォー・ユーの浸透により、商品廃棄の食品ロスが大幅に減少する成果を挙げている。

※FSC認証 将来も豊かな森が維持できるように管理しているかを国際的な基準で確認・証明する制度

食品ロスを抑える取り組みを続け、多くの項目で実績を出している

コロナ禍が襲った2020年にはいち早く、店内の感染症対策を実施。コロナ前より実施していた店舗スタッフの手洗い、健康チェックに加え、マスクの着用や、消毒の徹底を基本としたうえで、店内のソーシャルディスタンス確保や客席のじゅうぶんな換気に努めた。

そのマクドナルド店舗の空調システムに、パナソニックの「ナノイーX」が順次導入されていることをご存知だろうか。「ナノイーX」は空気中の菌やアレル物質などの有害物質を変性させ、抑制する「OHラジカル」をふんだんに含む“水から生まれた清潔イオン”である。これまで自動車、鉄道、コインランドリー、スーパーマーケット、ホテルなど、私的・公的を問わずさまざまな生活空間に実装されてきた。そしてマクドナルドでも、「ナノイーX」が“空気の質”の向上に一役買っているのだ。

1時間でプール4杯分の空気を入れ替え

日本マクドナルドでは年間にして約70店ほどの新規出店を進める。それに加え、およそ7〜10年のタームで既存店舗のリニューアルを行なう。日本マクドナルド 店舗開発本部の北村洋一氏は「お客様がより使いやすい店舗になるように、常に投資を続けています」と話す。

日本マクドナルド
店舗開発本部
設計建設ファシリティーマネジメント部
統括マネージャー
北村 洋一 氏

「ナノイーX」の導入が始まったのは2017年から。これは空調機に「ナノイーX」デバイスが搭載され始めた時期であった。

「新規店舗開発や改装にあたっては、あらゆる建材の調達が必要です。空調に関しては毎回パナソニックが良い提案を出していただくので今回も導入の運びとなりました」(北村氏)

もちろん、「ナノイーX」がもたらす付加価値もポイントだった。背景には、マクドナルドによる店舗の設計指針が深く関わっている。

「レストランですから、お客様に快適な空間でお食事していただくことが最大の目的です。そのためマクドナルドにはグローバルで統一している設計指針があり、空気も重点項目の1つになります。日本マクドナルドは新型コロナ前から換気には非常に気を配っており、郊外のドライブスルー店舗では、1時間で50メートルプール4杯分ほどの空気を常時入れ替えています。

この指針に則れば、『ナノイーX』は間違いなくプラスアルファの価値。抑制できるニオイやアレル物質の数も多く、発生時の独特なニオイも皆無です。的確に空気を清浄化してくれるため、レストランにとっては頼もしい存在で、この優位性に勝るものはありませんでした」(北村氏)

大規模換気を常時行う郊外型店舗

もう1つ、店舗運営の観点から「メンテナンスに手間がかからない」ことも採用を後押しした。多様な店舗形態があるため、「ナノイーX」搭載の空調はすべての店舗が対象ではないが、それでもかなりの導入数となるからだ。

「我々のように膨大な店舗数があり、24時間営業も多いとなるとメンテナンスにかかる負荷は軽視できません。日本マクドナルドはクリーニングチェックの規定を定めており、従業員が毎日機器を確認していますので、日常的なメンテナンスの手間がかかると厳しい面があります。その意味でも『ナノイーX』は魅力的でした」(北村氏)