画像解析がスポーツの価値を高め市場の活性化に

前段でも書いたように、「スイマートラッキングシステム」はパナソニックのセキュリティ関連技術から発想されたものだ。

AVCネットワークス社
イノベーションセンター 画像ソリューション開発部
ソリューション開発課 課長 田靡雅基氏

「セキュリティ分野で基本となる技術は、カメラで対象全体を網羅しつつ“確実に人の動作を捉える”こと。対象を水泳というスポーツに置き換えたのがこのシステム。選手の位置、動きを捉え、データ解析を行うことで泳速を割り出します。その場で楽しむだけでなく、蓄積されたデータは、選手のパフォーマンス向上にも役立てることができます。この技術を拡張することで、水泳においてはワンストロークの速度やフォームの分析など今まで測ることができなかった選手のパフォーマンスを把握することができます」。同社 AVCネットワークス社 イノベーションセンター 画像ソリューション開発部 ソリューション開発課 課長の田靡雅基氏は、画像解析技術についてこう話す。

画像解析技術をスポーツに活用することは、これまで紹介してきたような観客への新たな感動体験の提供、選手のパフォーマンス向上と健康管理のための貴重なデータとなるだけでなく、次代を担う子供や若者たちにとってもスポーツをより楽しむソリューションとして大きな可能性を持っている。

株式会社電通
アカウントプロデュース局 営業部 部長

「これまで見えなかったことにスポットを当て、可視化することが画像解析の大きな魅力です。“泳速”という言葉はまだまだ聞きなれないですが、将来はスイミングスクールに通う子供たちや、水泳を趣味でやる人たちの中でポピュラーなワードとして定着していくことを期待しています。新しい視点が生まれたことで、見る側も、やる側もスポーツが楽しくなる。それは、すなわち日本におけるスポーツの価値を引き上げることにつながると考えています」。

株式会社電通 アカウントプロデュース局 営業部 部長の白井靖弘氏は画像解析技術の可能性について、このように話す。

さらに、高齢化が進む日本においては、スポーツは健康を維持し増進するための手段としても注目されている。パナソニックは、電通との取り組みにおいて画像解析の技術でスポーツのエンターテインメント性を向上するとともに健康増進のカテゴリーにも可能性を広げていきたいという。

当社の画像解析をはじめとする様々なテクノロジーによって、アスリートの能力・競技の魅力を最大限に引き出す、新たなスポーツエンターテインメントの世界を創っていきたい」(門田氏)

「テクノロジーとアイディアの利活用でスポーツの価値を高め、高齢化時代に子供と年配の人が一緒にスポーツを楽しみ、コミュニティが形成されるような広がりが生まれることを期待している」(白井氏)

「トップアスリートに特化したものでなく、様々なスポーツで画像解析が日常的に利用され、老若男女が何気ない会話の中で画像解析結果を話題にするような新しい時代を目指したい」(田靡氏)

「画像解析が、水泳の日本代表選手の底上げになり“東京の金”につながれば。将来的にはスイマートラッキングシステムが国際的に認められ世界標準になるのが理想」(松本氏)

(図2)技術を活用することで、スポーツエンタテイメントの可能性はまだまだ広がりそうだ

今回の異業種コラボレーションがスポーツにドキドキとワクワクをもたらすように、テクノロジーの新たな活用に大きく期待していきたい。



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