特別な知識は不要、純粋に楽しめるボランティアの場

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持続可能な農業に取り組む「Urban Roots Austin」のプログラム(左)、食糧に充分にアクセスできない人々への食糧分配を行う慈善団体「Central Texas Food Bank」の活動サポート(中)、動物保護団体「Austin Animal Center」の犬のサポートプログラム(右)

Swoovyは2019年10月時点で、およそ30のNPOやローカルボランティア団体と提携している。たとえば「Central Texas Food Bank」の寄付された食料を分別する作業、「Mobile Loaves & Fishes」のガーデニング、「Austin Animal Center」の犬たちを散歩させるボランティアなど、特別な知識や技術がなくても気軽で純粋に楽しめる活動が多い。

ここ最近、オースティンが市を挙げて注力しているホームレス支援の分野でも、Swoovyと提携するNPOが活躍している。「Art From The Streets」は、ホームレスの人々にアート作品を創るオープンスタジオを開放し、その作品を展示会やオンラインを通じて販売する活動を行う。彼らの経済的支援と、作品が世の中に認められることによる自尊心の醸成をサポートしている。

Swoovyでマッチングした2人は、ホームレスの人々が自由に使えるダウンタウンのオープンスタジオで、道具の準備や創作活動中の手助けをする。「作品作りを通して、アーティストの波乱万丈な人生や生き方に触れることができて刺激的だった」「少人数制のこじんまりとしたスタジオは初デートに最適だった」とSwoovyは参加者の声を紹介している(参考記事)。

意味のあるつながりを見つけられる新しい出会いのツール

オースティンのダウンタウンでは毎月様々なローカルイベントが開催されているが、多くの市民が運営サポートのためボランティアで参加しており、市民の間にボランティア精神が浸透している

「U.S. NEWS & World Report」の「アメリカで住みやすい都市」ランキングで2017年から3年連続ナンバー1(参考記事)に選ばれるオースティンには、各地からの移住者が増え続けている。その中で高い割合を占めるのは、仕事や住みよい生活環境を求めるミレニアル世代だ。主観だが、この街は外部からの移住者が増えているだけあって、人と人とのつながりやコミュニティ形成を積極的に求める気風があるように感じる。これまでの家族や友人と離れて新しい場所で生活していく際に助けとなるのは、その土地で新しく築いていく人間関係だからだ。

Swoovyは、「出会い」と「社会貢献の時間」がないという多忙な毎日を送る周囲の独身の若者らの声がビジネスアイデアになったという。Co-FounderのBrooke Waupshは「Built in Austin」のインタビューで「人々は意味のあるつながり(Meaningful Connection)を見つけられる新しい出会いの手段を求めている」と答えている(参考記事)。Swoovyでは、不定期で提携ボランティアの運営メンバーとも交流できるネットワーキングイベントを開催するなど、ユーザーとボランティアチームとの出会いの場づくりにも取り組んでいる。

サービスをスタートして間もないSwoovyだが、恋愛に限らず意味のあるつながりを生み出し、コミュニティや社会にもプラスのインパクトを与えられる新しいマッチングのかたちといえるだろう。

この記事は、TNCが主宰する世界70ヵ国100地域に暮らす約600人の日本人女性ネットワーク「ライフスタイル・リサーチャー」からの情報をもとに制作しています。日本と海外の価値を結ぶさまざまな企画・マーケティング分野で活躍しています。