街を廃棄プラスチック製品で彩る

(提供:Save Plastics)
(提供:Save Plastics)

また、Save Plasticsでは「家」以外にも、屋外で使用できる廃棄プラスチック製品を多数製造しており、都市生活の質の向上にも貢献したいと考えている。公園には廃棄プラスチックから生まれたベンチや街灯柱等を設置し、橋にも活用した。プラスチックは腐敗しにくく、木材に見られる割れもなく、耐水性や耐紫外線性を有する理想的な原料であるため、Save Plasticsの豊富な知識と技術により要望に応じて様々な製品を作り出すことができるのだという。同社の目標は、年間250万kgのプラスチック廃棄物を処理すること。地元のプラスチックを回収し、製品に再利用してプラスチックに新しい命を吹き込むことである。

実際に建設された廃棄プラスチックを活用した橋は、メンテナンスの必要がなく、耐久性にも優れているという。Save Plasticsはアーネム市と協力し、子どもたちが街中に捨てられているプラスチックごみを回収し、それらをリサイクルして地域の川に新しく架ける橋のデッキパーツとして利用。こうした活動によって子どもたちがプラスチックごみ問題やリサイクル、街の美化を学ぶことにもつながっている。

子どもたちも参加した橋のオープニング式典の様子(撮影:@fotopropaganda.com)
子どもたちも参加した橋のオープニング式典の様子(撮影:@fotopropaganda.com)

引き続き地球規模でプラスチックごみの削減や回収、リサイクル技術の開発が進む中で、あらためてプラスチックという素材の持つ特性や有用性に焦点を当て、廃棄プラスチックに新たな価値を付加して生まれ変わらせるSave Plasticsの取り組みは、サーキュラーエコノミーの好例として参考になるだろう。

この記事は、TNCが主宰する世界70ヵ国100地域に暮らす約600人の日本人女性ネットワーク「ライフスタイル・リサーチャー」からの情報をもとに制作しています。日本と海外の価値を結ぶさまざまな企画・マーケティング分野で活躍しています。