自宅で家事をこなすアバターロボットによる家政婦サービス

Mira Roboticsが2020年の開始を目指している家事支援サービス「ugo(ユーゴー)」でも、アバターロボットが活用される。ugoは人間がロボットを遠隔操作することで、これまで家事支援サービス普及の障壁となっていた心理的なハードルやコストといった問題を解決し、今後増加が見込まれる共働き世帯や高齢者世帯をターゲットに気楽に利用してもらえるサービスを目指している。

ugoの利用者はスマートフォンの専用アプリから、オペレーターに家事を依頼する。ugoのオペレーターがロボットを操作するには、必ず利用者の許可が必要になる。また、ロボットが家事に必要な場所でのみ動くようシステムを適切に制御することで、許可されていない部屋には入れない。これによって利用者のプライバシーは守られ、利用者はいつでもアプリから作業状況が確認可能だ。

ugoで使うロボットは人型で、車輪を使って家の中を移動して2本のアームで仕事をこなす(写真4)。身長は通常時は約110センチだが、最長約180センチまで伸びるので、高い位置から低い位置までさまざまな場所での作業に対応できる。アームも上下に動かせるので、低い場所にも高い場所にも手が届くように作られている。人間が見て判断するので、新たに購入したものが何であるかをあらかじめAIに学習させておく必要もない。

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(写真4)Mira Roboticsがサービス導入を計画している家政婦代行のアバターロボット(ugoのプレスリリース素材より一部加工)

あたかもそこにいるかのうようにコミュニケーションできるアバターロボット

H.I.Sグループでハウステンボスの子会社であるhapi-robo st(ハピロボ)は、temi USA inc.が開発したAIアシスタンス機能を持ったパーソナルロボット「temi」を、2019年11月1日から日本で発売する。temiは高さは100センチで、1回の充電で約8時間稼働し、自律的に充電ステーションにドッキングして無線給電を行う(写真5)。

(写真5)ハピロボが日本で販売するtemi(temi USA inc.のプロモーションビデオより抜粋)

屋内での使用が想定されているtemiは、人間の後をついて走行しながら自律的に屋内をマッピングする。マッピングが終了すれば、利用者の操作は遠隔からスマートフォンやタブレットなどで移動したい場所をタップするだけなので、子供や高齢者でも気軽に利用できる。AIアシスタントとしてAmazon Alexaと連携し、Alexa対応の家電機器なども音声で操作できる

遠隔からタブレットやスマートフォンを使って、部屋にいる人と会話することで、世界のどこからでも「自らがあたかもそこにいるように」コミュニケーションできる(写真6)。

(写真6)アバターロボットで遠隔からミーティングなどにも参加できる(temi USA inc.のプロモーションビデオより抜粋)

遠隔からコミュニケーションするだけならば、ビデオチャットなどの手段もある。ビジネスの用途ではそれでも問題ないだろう。一方で、アバターロボットの用途の1つに、家族とのコミュニケーションがある。自宅のリビングにアバターロボットを設置し、単身赴任先のお父さんがパソコンなどでアクセスする。お父さんが普段の生活のように、アバターロボットでリビングをウロウロしながら家族とコミュニケーションを図れば、スカイプなどを使ったコミュニケーションとは異なり、家族に自分の存在感が伝わるという。