現役トップ選手がパワーアシストスーツに寄せる信頼感

2019年9月26〜27日には来年の本会場となる東京・国際フォーラムにて、世界パラ・パワーリフティング(WPPO)競技大会が開催された。26日に行われた女子競技の一部は報道陣に公開されたが、もちろんこの現場でもパワーアシストスーツが大車輪の働きを見せた。そこではアスリートたちの熱戦と並び、近未来的な姿でテキパキと作業するスポッターローダーの動きが強く目に焼き付いた。

スポッターローダーをサポートするパワーアシストスーツ

大会後、女子55kg級で見事金メダルに輝いた山本恵理選手に話を聞いた。これまで何度もパワーアシストスーツがサポートする大会を経験してきただけに、その効果については太鼓判を押す。

「パワーリフティングの選手は1人でバーを挙げているように見えるかもしれませんが、全力を出せるのはスポッターローダー(補助員)をはじめ、周囲の人たちが何かあったら支えてくれる安心感があるからなんです。その安心感を支えているスポッターローダーを、さらにしっかりとパワーアシストスーツが支えてくれています。

実際、1人で練習するときと、誰かに支えてもらって練習するときでは自分が出せるパワーは違います。そばに人がいるだけで “失敗しないぞ”と思いながらギリギリを目指せるようになります。だから個人競技に見えつつも、実はチーム競技だと感じています。

もう1つ、日本を舞台にロボットとパワーリフティングが共演することにすごくワクワクしています。自分がバーベルを挙げたとき、スムーズにスポッターローダーが追随して動く見た目がかっこいいじゃないですか。そんな最先端の人とロボットの融合が、自分が取り組んでいる競技で活用されていることをとても誇らしく思います」(山本氏)

山本恵理選手

今回の大会で日本新記録となる63kgを挙げた山本氏の次なる目標は、標準記録となる65kg、さらには今年度中に70㎏と記録を伸ばし、2020年本大会への出場をすることだ。選手、スポッターローダー、パワーアシストスーツが“チーム”一丸となり、晴れの大舞台で結果を残す日が今から待ち遠しい。

日本新記録となる63kgを挙げ金メダルに輝いた山本氏