ラグビーワールドカップ、東京オリンピック、eスポーツなど何かと話題にのぼることが増えているスポーツ。この、スポーツの人を引きつける力を地域活性化などに生かそうという動きが活発化している。特に地元地域を持つプロスポーツで、地域での訴求力・求心力を生かして人々のつながりを強め、健康づくりやまちづくりを促そうという試みが広がっている。

日本が誇るプロサッカーリーグ、Jリーグは、誕生してから今年で26年目を迎えた。わずか10チームで始まったJリーグは今やJ1〜J3の3カテゴリーを有し、2019年には全国各地に全55チーム(J3のFC東京U-23、ガンバ大阪U-23、セレッソ大阪U-23を除く)を数えるまで拡大した。

Jリーグは1993年の発足当時から「百年構想」を掲げ、サッカーを通じて老若男女が楽しめるスポーツ文化の浸透を目指してきた。これまで魅力溢れるプレーで地域のサポーターや住民を盛り上げてきたのは周知のとおりだが、25周年を迎えた2018年以降は “地域密着型の公器”としてJリーグを活用する動きが出てきている。

Jリーグの選手らとウォーキングイベント

象徴的なイベントが、J1リーグのメインスポンサーである明治安田生命が2018年に始めた「明治安田生命Jリーグウォーキング」。健康づくりを支援するイベントである。具体的には、Jリーグやクラブチームと手を組み、地域住民がJクラブの選手らと一緒にウォーキングを楽しめるというものだ。これまで湘南ベルマーレ(神奈川県)を皮切りに、浦和レッドダイヤモンズ(埼玉県)、レノファ山口(山口県)、ガンバ大阪(大阪府)で開催してきた。

第5弾となる名古屋グランパス(愛知県)との協働では、2019年2月14日〜3月14日の約1カ月間に及ぶウォーキングプログラムを実施する。愛知県内の居住者または県内に勤めている人を対象とし、チームを組んで平均歩行距離ポイントや毎週課されるミッションの達成を競う。ゲーム性を持たせることで、楽しみながら健康増進を図る内容となっている。

ポイントの計測には、明治安田生命による独自のスマホアプリを活用。各チームには名古屋グランパスの選手や明治安田生命のアドバイザーが参加し、継続のモチベーションを高める。同様の取り組みはレノファ山口とのプログラムで既に経験済みで、今後、長期にわたる健康増進プログラムが増える可能性は高いだろう。

独自アプリの「明治安田生命Jリーグウォーキング」。ポイントを可視化してチームごとに競う