特集

<第8回>営農型太陽光発電で果樹栽培を実践

ブルーベリーの次は、イチジクに挑戦

2015/01/07 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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 農業生産法人・とまとランドいわき(福島県いわき市)は、農業先進国であるオランダの栽培技術を取り入れたガラス温室などで、高品質で安定した農産品の生産を実現している(図1)。年間生産量の概要は、生食用トマト900t、生食用イチジク30t、パプリカ20t、イチゴ20tなど。販売に関しても、市場出荷中心から、独自ルートの開拓に力を入れており、現在では約半分が直売やネット通販など直販系にシフトしている。

図1●とまとランドいわきのトマトなどの温室(出所:日経BP)
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図2●ガラス温室で精密な環境管理の下で栽培している(出所:日経BP)
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 ガラスの温室内に入ると、トマトの苗木が同じ高さに整然と並ぶ(図2)。温室内の環境は、温度や湿度、日射量からCO2濃度までコンピューターで一元管理しつつ自動制御し、病害虫発生時には自走式の防除ロボットが農薬を散布する。暖房の燃料にはLPG(液化石油ガス)を使い、燃焼時の排気を引き込み、高濃度に含まれるCO2を成育増進に利用している。

 こうした最先端の自動化や収量増進のための先端技術に加え、2012年6月には、営農型の太陽光発電設備を導入した。フジプレアム製の追尾式架台システム7基に設置したシリコン結晶型太陽光パネル(合計18.375kW)を設置し、架台の下に15品種260本のブルーベリーの苗を植えた(図3、図4)。

図3●フジプレアム製の追尾式架台システム7基に設置した(出所:日経BP)
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図4●架台の下に15品種260本のブルーベリーの苗を植えた(出所:日経BP)
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