特集

メガソーラーとバイオマスのW発電、売電しつつ排熱活用

<第12回>神戸市・垂水処理場で稼働した公民連携による再エネ発電所

2015/03/25 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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 神戸市垂水区の海沿いを走る山陽電鉄。同線の東垂水駅を降りると、すぐ目の前に「平磯芝生広場」が広がり、海沿いの堤防では、釣り人の姿を目にできる。この広場の地下と東隣には、神戸市の「垂水処理場」がある。市内の下水道から出る汚水を処理している。

 2014年9月、同処理場で行っている「こうべWエコ発電プロジェクト」が、「平成26年度国土交通大臣賞 循環のみち下水道賞」を受賞した。同賞は、国土交通省が創設したもので、持続可能な社会の構築に貢献する下水道の実現を進めるため、好事例を表彰している。

 「こうべWエコ発電プロジェクト」とは、太陽光発電に加え、下水処理の過程で排出されるメタンガス(バイオガス)を使ったバイオマス発電を併設したシステムだ。下水処理場の施設の上に、出力約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、同じ処理場内に出力350kWのガスエンジン・コージェネレーション(熱電併給)・システムを設置した。太陽光発電とガスコージェネを併設した発電システムは日本で初めてという(図1)。

図1●神戸市垂水区の海沿いに位置する「垂水処理場」。屋根上に太陽光パネルを設置した(出所:神戸市)
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