探訪

豪雪に備える北陸最大のメガソーラー(page 2)

東京都の官民連携インフラファンドが出資

2015/04/28 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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汚染農地の復元に客土を採取

 富山県では1979年から、神通川流域のカドミウム汚染農地の復元に乗り出した。汚染土壌を埋めた上に、他から運んだ汚染されていない土を入れるという工法を採用し、33年後の2012年、763haに及ぶ土地の復元が完了した。復元工事では、県内の複数の場所から客土を採取した。メガソーラーに生まれ変わった舟橋の県有地も、その1つだった(図2)。

図2●カドミウム汚染農地の復元工事に必要な客土の採取場だった(出所:日経BP)
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 山を切り崩し、客土を採取した後は、階段状に平らに均されているが、山間のため他の用途が見つからなかった。ただ、太陽光発電なら、ほとんど土木工事をせずに、パネルを設置できる利点がある。雨水の排水路やため池なども、すでに備えているなど、太陽光パネルの設置には向いた条件が揃っていた。県は、跡地利用をメガソーラーに決定し、事業者を公募した。その結果、スパークス・グループ(東京都品川区)の子会社、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジーと、東芝、熊谷組の3社による連合体が選ばれた。

 発電事業の主体は、「SGET富山メガソーラー」。総事業費は約28億円で、そのうち約9億円を東京都の立ち上げた「官民連携インフラファンド」が出資している。残りは、あおぞら銀行と富山第一銀行によるプロジェクトファイナンスを組成し、融資を受けた。

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