探訪

豪雪に備える北陸最大のメガソーラー(page 4)

東京都の官民連携インフラファンドが出資

2015/04/28 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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「雪を知らない東京の会社で大丈夫か?」

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、東芝と熊谷組が担当した。太陽光パネルは東芝製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。パネルの最大出力は7.7MW、PCSの定格出力は6MWとなっている。稼働済みのメガソーラーとしては北陸地方で最大規模という。稼働後の運営管理は、北電テクノサービス、メンテナンスは東芝が担当する。

 富山県は全国有数の豪雪地帯(図4)。「雪を知らない東京の会社に建設を任せて大丈夫なのか」。2012年11月に公募によって、発電事業者と建設会社が決まった後、富山県議会の議員の中には、こうした懸念の声もあった。実は、スパークス・グループは「東京の会社」ではあったが、すでに秋田県北秋田市に2.6MWのメガソーラーを運転しており、雪の影響を経験していた。富山市でのメガソーラー設計では、そこでの教訓を生かし、雪対策を大きな課題として取り組んだ。

図4●建設中の「SGET富山メガソーラー発電所」(出所:スパークス・グループ)
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 北秋田市のメガソーラーでは、パネルの設置角を30度、地面からパネル下側までの設置高を1mにした。その結果、パネルを滑り落ちた雪が、山になってパネルとつながり、それ以上、落ちなくなってしまった。「除雪作業が必要になるなど、たいへん苦労している反省から、富山市のメガソーラーの設計では設置高を2mに伸ばした」。スパークス・アセット・マネジメントの出路貴規クリーンエネルギー投資室長は、こう打ち明ける。

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