探訪

豪雪に備える北陸最大のメガソーラー(page 5)

東京都の官民連携インフラファンドが出資

2015/04/28 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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「設置高2m」で除雪作業を回避

図5●最も高い位置は4mにもなる(出所:日経BP)
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図6●スクリュー型杭基礎を地中に2.5mまでねじ込んだ(出所:日経BP)
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図7●自営線を2kmにわたって敷設した(出所:日経BP)
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 富山市では、過去20年で約130cmの最深積雪を記録したことがある。「設置高を2m確保すれば、除雪しなくても、パネルまで雪が届かない」との読みだ。ただ、設置高を2mも取ると、鋼材コストが膨らむことに加え、施工時の作業負荷が増す。パネルの長辺側を横向きにして縦3段に設置したため、最も高い位置は約4mにもなる(図5)。「施工会社には大きな負担だったが、運用面の必要性を理解してもらい、頑張ってもらった」と、出路投資室長は感謝する。加えて、設置高2m、設置角30度にすると、積雪荷重に加え、風圧荷重も大きくなる。架台には長尺のスクリュー杭を使い、地中2.5mの深さまでねじ込んで、十分な強度を確保した(図6)。

 設置角30度の太陽光パネルに雪が積もると、パネル上部の雪が徐々に滑って、アレイ(パネルを固定した際の1つの単位)の下側に細長く残ることが多い。そこで、下の列を1つのストリング(直列に接続したパネルの単位)とし、雪の影響を受けるストリングス数を最小限に抑えるように配慮した。

 太陽光パネルの出力7.7MWで約28億円という総事業費は、1MW当たり3億円とされるメガソーラー建設費用の相場に比べ、高めになっている。その背景にはこうした架台の設置コストに加え、特別高圧の送電線に連系するため、約2kmもの自営線を敷設したことも要因となった。市道に沿って、64本のコンクリート柱を立てた(図7)。

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