特集

屋根上太陽光の電力を駅構内で利用、1MWに達した「東西線ソーラー発電所」

2015/07/23 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
印刷用ページ

 千葉県船橋市の西船橋駅は、JR東日本と東京地下鉄(東京メトロ)、東葉高速鉄道が乗り入れる千葉県屈指のターミナルだ。5~8番線は東京メトロ・東西線のホームで、水色のラインカラーの入った電車が行き交う。これら4つのホームは2015年3月にリニューアル工事が完了し、エスカレーターなどが増設されるとともに、明るいイメージに一新された。

 明るい印象を受ける理由は、屋根裏を見上げるとすぐに分かる。ホームの屋根に光を透過するタイプの太陽光パネルを導入したからだ(図1)。シャープ製の単結晶シリコン型だが、バックシートに通常の白い樹脂ではなく、透明タイプを使っているので、セル(発電素子)とセルの隙間から日射が漏れる。このためパネルの下にも適度に自然光が届く。

図1●西船橋駅の東西線ホームでは屋根材一体型の太陽光パネルを設置した。透明バックシートを採用した光透過型タイプのため自然光を取り込める。
(出所:東京メトロ)
[画像のクリックで拡大表示]

 西船橋駅の太陽光パネルは最大出力166kWで、年間約16万6000kWhの発電量を見込む(図2)。この電力は、全量を駅構内の「付帯用電力」に使用しており、固定価格買取制度(FIT)によって電力会社に売電していない。付帯用電力とは、駅の照明や空調、エスカレーターなどの電気設備に使うもの。東西線の駅間は自営の高圧線でつながっているので、仮に太陽光の電力を西船橋駅で使い切れない場合、隣接駅に融通して使える。

図2●西船橋駅の東西線ホームの屋根に設置したシャープ製の太陽光パネル
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
  • 記事ランキング