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「浮島」と「扇島」、東電の2メガソーラーで発電量に明暗、パネルの現地点検も実施(page 3)

羽田空港が目前、浄化中の廃棄物処理地を活用

2019/07/09 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 浮島のメガソーラーの発電設備の設置では、浄化中の土地であることに配慮している。土地の浄化は、廃棄物の上に盛り土を築き、そこに雨を浸み込ませ、浸み込んだ水をポンプで吸い上げて浄化後、東京湾に流すサイクルを20年間続けることで完了する。

 このため、太陽光パネルの設置では、地盤が不均質に沈下する不等沈下への対策が重要になった。その対策として、1つの架台に設置する太陽光パネルを6枚と少なくした。これによって、不等沈下が起きた場合でも、その影響を受けるパネルの数が限定的になるようにした(図3)。

図3●基礎の形状にも工夫
(出所:川崎市)
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 基礎や太陽光パネルの設置では、土地の浄化を促すため、雨水の浸透に配慮した。基礎は、平面状に固めたコンクリートの中央部を空洞にし、パネルに降った雨を、できるだけ多く地面に浸み込むようにした。パネルについても、雨が地面に到達しやすいように、水平方向の隙間を確保して設置した。

 浮島のメガソーラーは、単結晶シリコン型の太陽光パネルを18枚、直列で接続し、直流600V対応の回路としている。このストリング(太陽光パネルを接続した単位)を7~8回路分を1個の接続箱に送電する。接続箱は280個を設置している(図4)。

図4●浮島のメガソーラーの概要
(出所:東京電力HD)
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 280個の接続箱から、56個の集電箱に送電されている。集電箱1個あたり、5個の接続箱から送電されている。集電箱からパワーコンディショナー(PCS)に送電されて交流に変換し、210Vで出力される。PCSの隣にある中間的な昇圧変圧器で、210Vから6600Vに昇圧し、さらに連系用の昇圧変圧器で6万6000Vに昇圧して、系統に送電されている。

 浮島のメガソーラーのEPC(設計・調達・施工)サービスは、東芝が担当した。太陽光パネルはシャープ製を採用し、単結晶シリコン型(出力198W/枚)を3万7926枚並べた。

 PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用し、定格出力250kW機を28台導入した。

 扇島のメガソーラーは、EPCサービスは日立製作所が担当した。太陽光パネルは京セラ製を採用し、多結晶シリコン型(出力220W/枚)を6万3792枚並べた。PCSは日立製作所製の定格出力500kW機を26台導入した。

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