探訪

「平成30年豪雪」に除雪せずに耐えた富山のメガソーラー(page 4)

「処分場太陽光」で積雪対策、荷重制限にどう対応? 

2019/07/23 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 土地の表面は、2つの方法で改良した。地中を掘れないため、いずれの方法も、地表の改良にとどめた。

 1つは、地表に三つの層を構成することで、雑草の育成を抑える地表をつくる手法である(図5)。周辺から風に乗って種子や土が飛んできて、この地表の上に落ちた場合でも、雑草が成長しにくい。

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図5●外周部の地表の改良
(出所:上は富山県企業局、下は日経BP)
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 雨が降ると透水性を発揮して、地中にすばやく水を染み込ませるような状態にすることで、雑草の根付きを抑え、伸びにくくした。地表に水が溜りにくい利点もある。晴天時には、気化熱で温度上昇を抑え、高温による発電ロスを減らす利点もあるという。

 この手法による地表の改良は、敷地の外周部に適用した。

 もう1つは、太陽光パネルを並べた場所に施した。覆土の上に、砕石を敷き詰めた(図6)。これも、雑草の成長を抑える効果を狙ったものだが、外周部に施した三層構造の地表に比べると、相対的に雑草は根付きやすく、伸びやすい。

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図6●太陽光パネル設置区域には砕石
(出所:日経BP)
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 敷地内の地面は、長年の風雪に曝されていたことで、きれいな平坦ではなくなり、ところどころ凹凸が生じていた。そして、雑草が生い茂っていた。

 そこで、メガソーラーの施工時には、地表を覆っている覆土の深さを、場所ごとに測り、適切な深さを維持しつつ、凹凸の状態を地ならしするように整地した。この際、生い茂っていた雑草を除去する目的で、地表の土を一時的にはぎ、土と雑草に分離して、土は再び戻し、雑草は敷地外に搬出して処分した。

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