探訪

近隣住宅と共生する養鰻跡地のメガソーラー、浸水はせず雑草に悩む

地域行事に合わせて草刈り、乗用型の活用方法にも工夫

2019/08/06 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 三重県津市の伊勢湾近くの川沿いに、太陽光パネルの出力が4.5408MW、パワーコンディショナー(PCS)の出力が3.58MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「津 栗真町屋メガソーラー発電所」がある(図1)。津市栗真町屋町に立地し、2015年10月7日に運転を開始した。

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図1●「津 栗真町屋メガソーラー発電所」
トンボが太陽光パネルを水面と勘違いし、パネル近くの上空で交尾していた。池や川に近いメガソーラーでよく見られる光景(中)。取材時には、雨がぱらぱらと降った。雨滴ですぐに太陽光パネルの表面がきれいになることがわかる(下)(上は三交不動産、そのほかは日経BP)

 通常、連系出力が2MW以上のメガソーラーは、特別高圧送電線に連系する。しかし、このメガソーラーは、特別高圧送電線ではなく、6.6kVの高圧配電線に接続している。中部電力との連系協議でこのように指定され、事業面で大きな利点となった。

 発電事業者は、三重交通グループホールディングスの事業会社である三交不動産(津市)である。

 同社は、地元の三重県内に限定して太陽光発電所を数多く開発・運営しており、24カ所、合計出力約89MWに達している(関連コラム1:三重で特高メガソーラーを相次ぎ稼働、「統括事業所」による管理を模索、同コラム2:伊勢・二見の分譲住宅地のメガソーラー、防災訓練で地域が活用、同コラム3:アレイ列間を1mに詰め、発電量を最大化した松阪市のメガソーラー)。

 県外の地域で土地を紹介されたこともある。しかし、20年間の運用において、遠隔地では手が行き届かないと考え、事業化を見送った。

 施工や設備については、ほぼすべての太陽光発電所で一貫して同じ企業と取り組み、関係を深めてきている。EPC(設計・調達・施工)サービスは千代田化工建設が担い、太陽光パネルはソーラーフロンティア製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用し続けている。

 例外的に、EPCでは大林道路と早水電機工業(神戸市)による共同事業体、PCSでは台湾のデルタ電子や中国の華為技術(ファーウェイ)の小型機を導入し、いわゆる分散型を採用した案件もある。

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