探訪

発電事業者が町に公園を寄贈、地域から信頼される鳥取大山のメガソーラー(page 2)

古刹の町と外資系事業者が共感し共生を目指す

2019/09/10 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 公園は、地元の大山町に引き渡された。寄贈したのは、カナディアン・ソーラーの関連法人と、地主の大山前畑である。大山前畑は、地元で不動産業を営んでいる(図3)。

図3●贈呈式の様子
(出所:日経BP)
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 式典には、贈授与側からカナディアン・ソーラー・プロジェクトのジェフ・ロイ代表取締役、大山前畑の松原誠代表取締役、大山町の竹口大紀町長のほか、鳥取県の平井伸治知事、鳥取県選出の赤沢亮正衆議院議員、金融や建設関係、その他の地元の地権者など約40人が参加した。

 ジェフ・ロイ代表取締役によると、ガーデンを建設し、町に贈呈するのは、メガソーラーが立地する地域への感謝と共生の意向を示す一環という。地元地域にとっては、長年の懸案だった広大な土地の有効活用が、メガソーラーの開発によって実現できた。

 カナディアン・ソーラー・プロジェクトにとっては、開発過程で直面したさまざまな難関に克服し、支援してくれた地元地域に、発電事業とは異なる形でも寄与したいという、感謝が基底にあるようだ。

 CS鳥取大山太陽光発電所は、約1km離れた場所に、2つのメガソーラーがあり、一つの連系点から中国電力の特別高圧送電線に接続している(図4、関連コラム:鳥取大山のメガソーラー、農地転用で27MW、オオタカに配慮)。

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図4●CS鳥取大山太陽光発電所
(出所:上はカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人、そのほかは日経BP)

 大山町の竹口大紀町長によると、ガーデン付近の阿弥陀川沿いの土地と、約1km離れた休耕地の土地は、いずれも有効活用に課題を抱えていた。また、財政状況が厳しいなかで、地域の憩いとなる公園をいかに新設・再整備するか、検討を始めていた。今回のガーデンの整備と贈呈は、町の構想を先取りするものだったという。

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