探訪

30社のパネルが並ぶ「福島空港メガソーラー」の6年、発電量に違いは?(page 5)

年間に1000人もの見学者を受け入れ、「レモン電池」実験も

2019/09/17 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ、
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動物にケーブルをかじられ断線

 運営上、予想外の原因で不具合が起きたのが、ケーブルの断線だった。稼働後、2年目に太陽光パネルの発電量をストリング(パネルの直列回路)単位で監視するための通信ケーブルに異常が発生し、データが得られなくなった。

 発電所内を詳しく調べたところ、樹脂製のケーブル保護管に入れて地中埋設した通信線が、架台下の地面から地上に出て、保護管から電線が露出した部分が損傷していた。阿部さんが最初にこの被害を見つけた時、人によるいたずらと思ったという。

 しかし、「その後も、たびたび起きることから、ほかに原因があると考えた。周辺には豊かな自然が残っており、空港内にもタヌキやハクビシン、ウサギの侵入が見られることから、これら小動物による仕業の可能性が高い」と言う。

 阿部さんは、その対策として、トゲの付いた樹脂製の「ネコ避けマット」をホームセンターで購入し、通信線の露出している箇所に巻き付けた。その効果は抜群で、対策後には、通信線の損傷は見られなくなったという(図11)(図12)。

図11●「ネコ避けマット」を巻き付けてケーブルの露出部分を保護した
(出所:日経BP)
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図12●この対策で小動物によるケーブル被害はなくなった
(出所:日経BP)
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