探訪

大雪には耐えるも、「二枚貝」でパネル数十枚が割れた、松江のメガソーラー(page 4)

クローバーによる土砂・雨水対策は機能、雑草を防ぐには至らず

2019/09/24 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 予想外のトラブルにも遭遇した。2018年春に、突然、36枚の太陽光パネルを割れているのが見つかった(図5)。

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図5●36枚の太陽光パネルが割れていた
(出所:協和エクシオ)
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 このメガソーラーでは、2カ月に1回、全設備を目視で点検している。2018年4月の点検時に確認したことから、前回に点検した同年2月からの間に集中しておきたと思われる。それまでに、こうした集中的な太陽光パネルの割れはなかった。

 原因は、現場の状況から、カラスが二枚貝を上から落とし、その衝撃で割れたと推測できた(図6)。カラスの石落としによるパネル損傷は、国内の多くの太陽光発電所で起きているが、「二枚貝」というが特徴的で、海と湖に近い地域に特有とも言える。

図6●取材時にも、二枚貝が落ちていた
(出所:日経BP)
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 その後、カラス対策として、フラッシュ光をLEDで上空に向けて発する機器を設置した(図7)。

 
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図7●カラスが嫌がる光を、嫌がるパターンで上空に発する
下は、割れた太陽光パネルの場所と、フラッシュ光を発する機器を設置した場所(出所:日経BP、下の図は協和エクシオ)
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 東神電気(大阪市淀川区)製の「ビー・ビー・フラッシュ」で、カラスの嫌がる光で撃退する(関連コラム:カラス対策にフラッシュ光の「新兵器」)。電柱の営巣対策向けに開発・製品化された。電力会社に広く採用されているだけでなく、国内のメガソーラーで採用が広がっている(関連コラム:琵琶湖のリゾートホテルの約2MW、同コラム:岡山の山あいの約2MW)。

 導入したのは10個で、割れた36枚の太陽光パネルが集中している、敷地の南西部に集中的に取り付けた。その後、割れたのは、機器を取り付けなかった東側の2枚に留まり、今回のカラス対策は一定の効果があったと評価している。

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