探訪

大雪には耐えるも、「二枚貝」でパネル数十枚が割れた、松江のメガソーラー(page 5)

クローバーによる土砂・雨水対策は機能、雑草を防ぐには至らず

2019/09/24 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 松江のメガソーラーでは、土砂流出の抑制と保水効果を高める手法として、敷地内にクローバーとシバを植えている。こうしたカバープランツは、根付く場所と根付かない場所がはっきりすることが多いが、松江の発電所では、ほぼ全面に根付いた。一般的な排水溝も備えている。

 かつて水害に遭った地域のため、周辺地域からの関心や要望が、特に多かった項目だった。現在のところ、台風の際などにも、土砂が流れたり、濁水が敷地外に流れ出ることはなく、うまく機能しているという。

 クローバーやシバには、雑草の抑制効果も期待したが、この点では五分五分なのが実情で、機能している場所と、あまり機能していない場所に分かれる(図8)。全体的に、雑草は予想以上に伸び続け、当初の計画にはなかった草刈りを年2回、加えた。

図8●雑草が多く生えている場所の一つ
(出所:日経BP)
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 敷地内の草刈りは、乗用型草刈機と鎌などによる手刈りを併用している。乗用型草刈機をできるだけ多く使い、効率化しているが、基礎のまわりと、電線を地上に敷設している場所では、手刈りすることで設備の損傷を防いでいる。

 電線を地上に敷設している場所は、すぐにわかる。赤と白に塗り分けられたポールを立てて目印にしている(図9)。このポールは、除草時の安全確保を目的に立てたのではなく、積雪時の点検作業時の目印に立てたものである。

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図9●積雪期の点検のためにポールを立てている
(出所:日経BP)
 

●発電所の概要
発電所名 エクシオ松江ソーラーファーム
所在地島根県松江市朝酌町1194番 ほか
設置面積2万5281m2
太陽光パネル出力2.327076MW
パワーコンディショナー(PCS)出力1.990MW
年間予想発電量約254万kWh
発電事業者協和エクシオ
設計協和エクシオ
施工佐藤組(島根県松江市)
O&M(運用・保守) NTTファシリティーズ
太陽光パネルシャープ製
(単結晶シリコン型、出力265W/枚・8784枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(1000V入力対応、出力665kW機・2台、同660kW機・1台)
工事期間2015年5月1日~ 11月30日
売電開始2015年11月2日
固定価格買取制度(FIT)上の買取価格36円/kWh(税抜き)
売電先中国電力

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