探訪

北陸最大のメガソーラー、「直流1500V」でコスト下げて効率アップ(page 2)

ファースト・ソーラーが開発とO&Mを担う

2019/10/01 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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黒色パネルが湖面のように並ぶ

 EPC(設計・調達・施工)サービスはレイズネクストが担当した。同社は、新興プランテックとJXエンジニアリングが2019年7月1日に経営統合して発足した。「石川沢川太陽光発電所」は、旧JXエンジニアリングが手掛けてきた案件となる。

 米ファースト・ソーラー製の化合物系太陽光パネル「シリーズ4」(120W/枚)、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製のパワーコンディショナー(PCS)を採用した。完成後のO&M(運営・保守)は、ファースト・ソーラー・ジャパンが担当している(図3)。

図3●米ファースト・ソーラー製太陽光パネル、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製のパワーコンディショナー(PCS)を採用した
(出所:ファースト・ソーラー・ジャパン)
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 「石川沢川太陽光発電所」を訪れ、南側の高台から全体を眺めると、緩やかな南向き斜面のくぼみに、鏡のような澄んだ湖面が広がっているような印象を受ける。黒いパネルが一面につながって見え、所々に日光が反射したり、上空の雲が映ったりしている(図4)。

図4●南側の高台から眺めると、黒色のパネルが連なって湖面のように見える
(出所:ファースト・ソーラー・ジャパン)
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 こんな光景に見えるのは、米ファースト・ソーラー製のパネルが、黒色の薄膜系パネルで、しかも、フレームのないタイプだからだ。これをパネル横置きで縦方向に10段(10枚)の大面積アレイ(パネルの設置単位)を基本とし、設置角25度で並べた。

 北陸というと豪雪地帯というイメージがあるが、宝達志水町は、比較的温暖な気候で、最深積雪量は約45cmに留まる。ただ、風の強い海岸沿いに比べると、山あいは雪が積もりやすい傾向がある。そこで設置角を25度まで傾けて、パネルから雪が滑り落ちやすくした(図5)。

図5●10段の大面積アレイを25度で設置した
(出所:ファースト・ソーラー・ジャパン)
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