探訪

八雲町に姿を現した国内最大の「蓄電池併設メガソーラー」(page 5)

放牧場跡地に102MWのパネルと52MWの蓄電池を設置

2019/11/12 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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「仮組みヤード」で事前に組み立て

 加えて、今回のプロジェクトは、100MW越える規模ながら、大規模な土木造成をせずに土地なりにパネルを設置した。ほぼ平坦なため、同じパターンのアレイ(パネルの設置単位)構成に統一して設計・設置できるなど、施工効率を高めやすいという面もあった。

 アレイ構成は、太陽光パネル・横置きで3段9列(縦3枚・横9枚)を基本単位とし、これを設置角30度、アレイ最低部から地面までの設置高1.3mで設置した。

 アレイ架台の施工では、このアレイ架台を3分割したユニットをまず「仮組みヤード」で連続的に組み上げていった。これをクレーンで吊り上げてトラックに載せてサイト内の所定の工区まで運び、再びクレーンで吊り降ろして据え付けた(図6)(図7)(図8)。

図6●「仮組みヤード」でアレイ架台を組み立てる
(出所:SBエナジー)
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図7●トラックに載せて所定の工区まで運ぶ
(出所:SBエナジー)
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図8●クレーンで吊り下げて基礎の上に据え付ける
(出所:SBエナジー)
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 メガソーラー建設で、こうした「仮組み方式」は珍しい。一般的に特別高圧送電線に連系するクラスの大規模太陽光の場合、設置する地面の角度や各工区の形状などによって、複数のアレイ構成を用意しておき、かつ据え付け場所での調整が重要になる。

 その点、今回は、全体が平坦でほぼ四角の工区のため、設置した1万1312基のアレイ架台は1つのパターンで済んだ。そのため、事前に連続的に組み上げてから、所定の工区に運んで据え付け、最終的に微調整するという方式が効率的だったという。

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