探訪

「ヒツジの“食欲”は想定以上、放牧先を増やしました」、13頭を飼う阿蘇山麓のメガソーラー

雑草を食べ尽くし、斜面の地表が変わり、追加の排水対策も

2019/12/17 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 標高1592m、広大なカルデラを擁する阿蘇山。その外輪山と九重山麓が交わる高原に、太陽光パネル出力約1.911MW、連系出力1.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「阿蘇波野(なみの)ソーラーエナジーファーム」がある。

 この発電所では、他のメガソーラーにはない珍しい光景が見られる。敷地内に7頭のヒツジが放牧されているのである(図1)。

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図1●ヒツジが7頭いる「阿蘇波野ソーラーエナジーファーム」
(出所:上はJAG国際エナジー、そのほかは日経BP)
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 これだけまとまった数になると、群れをなして、ちょっとした牧場のようになる。無機質な印象を与えがちな太陽光発電所が多い中で、愛嬌のある仕草はひときわ目を引く。

 ヒツジの管理担当者が訪れると、クルマを降りて発電所に出入りする門に近づいただけで、駆け寄って門に集まってくる。かなりなついている様子がうかがえる。

 阿蘇波野のメガソーラーは、元は原野だった土地を活用して開発され、2015年12月に稼働を開始した。

 メガソーラーを開発・運営しているのは、日本アジアグループである。グループ傘下のJAG国際エナジー(東京都千代田区)などが設立したSPC(特定目的会社)が発電事業者となる。

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