探訪

「ブラックアウト」に迅速に対応、安平と室蘭のメガソーラー

震度6強に耐え、地震後1週間以内に連系を再開

2020/01/13 20:18
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ、
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北海道で12サイトを運営

 2018年9月に北海道で発生した最大震度7の「北海道胆振東部地震」では、死者40人以上、一部破損を含めて1万戸以上の住宅が被害を受けた。その後も余震が続いたが、本震から1年半が経過し、現地ではようやく日常の生活を取り戻しつつある。

 震源地域だった胆振地方は道央の中でも南側に位置し、西には室蘭市、中央に苫小牧市、そして、東には厚真町、安平町、むかわ町がある。

 厚真町、安平町、むかわ町では震度6強から7を記録し、多くの住宅が倒壊するなど、被害も甚大だった。厚真町では広範に土砂崩れが起こり、北海道電力の苫東厚真火力発電所が破損して3基の発電機のうち2基が停止し、日本で初めて、エリアの電力系統全体が停止する「ブラックアウト(全域停電)」に陥ったことは記憶に新しい。

 これら震源地域には、いちごグループが運営する2つのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が稼働していた。太陽光パネル出力1.16MWの「いちご安平遠浅ECO発電所」と、同1.24MWの「いちご室蘭八丁平ECO発電所」である(図1)(図2)。

図1●いちご安平遠浅ECO発電所
(出所:いちごグリーンインフラ投資法人)
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図2●いちご室蘭八丁平ECO発電所
(出所:いちごグリーンインフラ投資法人)
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 いちごグループでは、現時点で、全国44カ所で合計約135MWのメガソーラーを稼働・運営しているが、そのうち12カ所・合計出力13.51MWと、件数で3割弱、設備容量で約1割が北海道内に稼働しており、相対的に道内での発電所が多くなっている。

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