探訪

「水鳥のフン」「釣り人」、兵庫のため池に見る水上太陽光の運用上の課題(page 2)

フンは洗い、釣り人は警備システムによる対策を検討

2020/01/21 06:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 利点のうち、最も大きいのは、雑草対策となっている。野立て型では、草刈りや除草剤の定期的な散布、施工時に砕石や防草シートなど雑草の育成を抑制する構造を組み込むなど、何らかの対策が必要なことがほとんどである。草刈り作業や除草剤の散布では、定期的に一定のコストが生じる。

 水上型の太陽光発電所の場合、雑草対策がほぼ要らない。池の堤体など周囲の一部のみに限られる。

 この効果は大きく、太陽グリーンエナジーの荒神文彦(こうじん・ふみひこ)社長によると、FITに基づく買取期間の20年間だけを見ても、同じ規模の高圧連系の野立て型と水上型を比べると、「水上型の方が池ごとに億円単位で雑草対策のコストを抑えられるのではないか」としている。

 一方で、水上型で悩ましいことの一つは、水鳥のフンである。

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