探訪

軽米町に稼働した国内最大「山間メガソーラー」、高速道挟んで130MW

農山漁村再エネ法スキームで町内に200MW

2020/01/28 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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「再エネ整備地区」に200MW越

 青森県の八戸ICから八戸自動車道で南に約20km、岩手県北部の県境に位置する軽米町は、古くから沿岸と内陸を結ぶ交通の要所で、宿場町として栄えた。緩やかな丘陵が続くが、平地では稲作のほかアワやヒエ、キビ、エゴマなど雑穀の生産で全国的に知られる。

 加えて、軽米町ではここ数年、バイオマス発電所や太陽光発電所の建設が相次ぎ、国内有数の「再生可能エネルギーの町」になりつつある。

 同町では、農山漁村再生可能エネルギー法を活用し、有識者会議を開催して「再エネ促進による農山村活性化計画」を策定、そのなかに「再エネ整備区域」を示した。この区域に建設する再エネ電源は、出力6.25MWの鶏糞によるバイオマス発電所のほか、5サイト合計で出力200MWを超えるメガソーラー(大規模太陽光発電所)になる(図1)。

図1●「再エネ促進による農山村活性化計画」に記載した「再エネ整備区域」
(出所:軽米町)
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 農山漁村再エネ法のスキームを使うと、民間企業による再エネ事業でも売電量の一部が継続的に地域に還元される利点がある。加えて、軽米町の山本賢一町長は、「メガソーラーは、建設が終わると雇用を生まないという声もあるが、大規模に集中設置すれば、運営や保守作業は地域在住の技術者が担うことになり、完成後も地域が活性化する」と話す。

 同町では、「農山村活性化計画」のなかで、再エネ開発に活用する面積を町内の森林面積の10%以内との歯止めを設けつつ、民間企業による再エネ開発を積極的に支援してきた。

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