探訪

大型重機3台を常備して除雪、七戸町のメガソーラー(page 3)

土木造成の工夫で雪国でも過積載率1.3倍を確保

2020/02/10 05:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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C工区は調整池の機能も

 実は、5つの工区のうち、B工区は、元々は谷状の窪地になっていて、隣接するC工区で掘削した土を運び込んで盛土し、平らに造成した。C工区は、大量の切土によって、5工区のなかで最も低いレベルに造成し、調整池の役割も持たせている(図3)。

図3●A~Eの5つの工区に分けてパネルを設置した
図3●A~Eの5つの工区に分けてパネルを設置した
(出所:日経BP)
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 こうした大規模な造成工事により、運んだ土量は約50万m3に達した。切土と盛土を同量にして敷地外からの残土の出し入れがないようにするため、事前に綿密に造成を設計した。こうした緻密な造成工事の設計・管理は大林道路が中心に担ったという。

 調整池の役割も兼用するC工区は、大雨で短時間に雨量が増した場合、他の工区の表面流水も含めて、同工区全体に最大20cmの深さまで貯水できるようになっている。

 相対的に日照量の少ない積雪地域のメガソーラーでは、連系出力を上回る出力のパネルを設置する「過積載(積み増し)」の比率を上げることが、設備利用率を上げる手法として、より重要になる。「七戸町卒古沢太陽光発電所」が、限られた用地面積で1.3倍を超える過積載率を確保できたのは、こうした造成面の工夫が背景にある。

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