探訪

アレイ間「1m」、セグウェイと乗用型草刈機が活躍、松阪の特高メガソーラー(page 2)

発電量の最大化とO&Mの効率の両方を追求

2020/02/18 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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パネル約4000枚、700kW分を増設 

 その後、売電を開始してからちょうど1年後の2016年12月に、出力170W/枚の太陽光パネルを約4100枚増設し、過積載の比率を上げた。太陽光パネルの出力は合計で約700kW増え、増設前の約15.4MWから約16.1MWとなった。

 特高送電線に連系している第一発電所は、636.48kW(3744枚)増設し、14.19296MW(8万3488枚)となった。高圧配電線に連系している第二発電所は、65.28kW(384枚)増設し、1.94208MW(1万1424枚)となった。

 この太陽光パネルの増設に伴って、年間発電量の予想は、稼働当初の約1890万kWh(一般家庭約5200世帯の消費電力に相当)から、約1979万kWh(同約5500世帯相当)に増えている。

 新たに増やした太陽光パネルは、第一・第二発電所内の空いていた場所に追加した(図3)。余裕を多めにみて太陽光パネルを配置していたために、パネルを積み増せる余地があった。

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図3●上の図の赤が増設分、連系設備の近くにも追加
左下は増設前の連系用の昇圧変圧器の周辺、右下が同じ場所の増設後(出所:上2段は三交不動産、下は日経BP)

 同社の案件に限らず、FITスタート初期に開発されたメガソーラーほど、余裕を持って太陽光パネルが配置されている傾向がある。

 三交不動産でも、多くの太陽光発電所を開発・運営していく中で、敷地内の余剰スペースを、現状より少し減らしても、適切な運用・保守が可能なことが分かってきた。そこで、その場所に太陽光パネルを並べることで、発電所の事業性を向上させることを検討してきた。

 多くの発電所で、こうした敷地内の状況を調べた上、そこに太陽光パネルを並べるための費用などとのバランスを検証し、パネルを追加した。

 この増設も、約1.0mのアレイ離隔距離の選択と同じように、影が多少かかる時間があっても、太陽光パネルを増やすことによる費用対効果の方が大きいことから実行した。

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