松阪山室のメガソーラーでは、とくに第一発電所の外周付近に、太陽光パネルを増やせる余地があった。中でも、南端は山林と隣り合うために、影による影響を多めに見積もっていたが、実際に運営が始まってみると、想定していたよりも影の影響が少ないことがわかり、太陽光パネルを増設できるスペースとなった(図4)。
スペースが十分に空いているように見えても、太陽光パネルを増設しなかった場所もある。おもに、地中に排水設備が埋まっている場所である。
松阪山室のメガソーラーでは、敷地内の複数の場所で、地中に1m角以下の小さな窪みを設け、そこに貯まった雨水を暗渠排水溝で排水路に流している。この暗渠排水溝が埋まっている場所には、杭基礎を打ち込むことができず、増設しなかった(図5)。