探訪

2カ月1回の点検で「念入りな予防保全」、長崎・西海市鳥加のメガソーラー

木陰の影響を最小化、接続箱内の結露はふき取る

2020/03/17 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 長崎市から北西に向かう西彼杵半島(にしそのぎはんとう)の山あいに、太陽光パネル出力が約1.53MW、連系出力が1.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「SOL de 西海 鳥加」がある(図1)。

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図1●長崎県西海市西彼町鳥加郷の山あいにある
(出所:上はチョープロ、下は日経BP)
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 発電所名にあるように、西彼杵半島の北部、西海市(さいかいし)の西彼町鳥加郷(せいひちょう・とりかごう)に立地する。

 発電事業者は、液化石油(LP)ガスなどを手掛けるチョープロ(長崎県西彼杵郡長与町)となる。

 同社は、長崎県内を中心とする近隣地域において、多くの太陽光発電所を開発・運営している。地域に根ざした太陽光発電事業者の1社である。

 これまでに、17カ所、合計出力約53MWが稼働済みとなっている(関連コラム1:長崎空港隣の約30MW 、同コラム2:平戸島の約960kW、同コラム3:普賢岳の噴火後の瓦礫置き場の約1MW 、同コラム4:長崎市総合運動公園隣の約2MWなど)。

 同社の太陽光発電所の開発方針には、手の届く近隣地域のみで開発することのほかに、最初の案件以降、EPC(設計・調達・施工)サービス、太陽光パネルとパワーコンディショナー(PCS)メーカーの枠組みを変えず、信頼を深めた関係の中で連携して開発し続けていることがある。

 初めての案件となった平戸島(ひらどじま)の出力約960kWを開発する際に、チョープロでは土地を確保したものの、大規模な太陽光発電所を開発するための知見に乏しかった。

 そこで、技術面については、太陽光パネルメーカーであるソーラーフロンティア(東京都港区)の支援を受け、同社が発電所の基本設計や仕様を立案した。この案を、九電工が引き継いで施工した。

 この時から、EPCサービスは九電工が担い、太陽光パネルはソーラーフロンティア製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用し、この3社による連携を基本に開発してきた。

 チョープロが自社で開発の初期段階から手掛けている太陽光発電所は、すでに稼働済みとなっている。

 今後は、他社が途中まで開発を手掛け、まだ稼働していない案件の中で、同社の基準に合うプロジェクトがあれば、買い取って事業化することも選択肢の1つという。

 長崎県内で多くの案件を事業化してきた実績から、同県内などの近隣地域において、未稼働案件の買収を打診されることが多いものの、実際に買い取って事業化できたのは1カ所にとどまっている。

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