探訪

長崎で地元企業が試行錯誤、30MW空港メガソーラーの4年(page 4)

ドローンは朝6時まで、出力抑制は九電による制御が有利?

2020/06/02 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ

滑走路から一定距離の場所では、重機も制限

 例えば、滑走路から一定の距離の場所に、航空機が離着陸する時間帯には一定以上の高さのものを持ち込めない。重量物を運ぶクレーン、杭基礎を打ち込む重機はこの規制に抵触する。こうした条件に配慮して施工する必要があった。区域ごとの基礎の違いに、この規制への対応が表れている。

 事業面では、すべて杭基礎とすることが望ましかった(図5)。しかし杭基礎は高さのある重機で打ち込む必要がある。これが規制に抵触する。対応は2つに分かれた。1つは、飛行機の離発着のない夜間に作業することだった。滑走路により近い場所はこれも難しく、コンクリートの置き基礎を採用した。

クリックすると拡大した画像が開きます
図5●杭基礎の区域
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 連系用の昇圧変圧器(キュービクル)から、海底に沈めるまでの電線も地中に埋設できなかった。金属のラックに収納して地上に敷設した。

 こうした高さ制限など空港特有の制約は、運営の効率化に有効なドローン(無人小型飛行体)の活用にも影響する。

 ドローンによる空撮について交渉すると、空港の業務がはじまる朝6時までに終えておくことを求められる。例えば、宣伝用の動画も、こうした一般的な発電所とは異なる条件が課された中で撮影された。

動画●プロモーション映像における空撮部分

(出所:チョープロ)

  • 記事ランキング