探訪

雑草を「クルマで押し潰す」手法も、対策を模索する北海道浦幌町のメガソーラー(page 5)

年ごとに対策を変え、今年は全面的に刈り込む

2020/06/30 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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4年目の夏、コロナ禍で計画を変える

 4回目を迎える2020年夏、エンバイオHDは初心を徹底するような除草作業を計画していた。社内で作業し、しかも刈払機を使う予定だった。

 同社では、太陽光発電所の運営に関して、自社でも可能な作業については、まず自らで手足を動かして作業することにしている。これによって作業負担や肝となる要素を含めた実態を体感できる。その後、外注に切り替える場合にも、費用対効果や留意点を身体で知っているかどうかは、運営管理上、大きいことから重視している。

 そこで、新入社員の研修の機会も生かすことにした。同社に入社する3人の新入社員の研修に、運営している太陽光発電所の訪問が組み込まれる予定だった。

 太陽光発電所を運営している企業では、このように新入社員研修の一環に発電所の訪問を組み込む企業が多い。

 この訪問先を浦幌町の発電所とし、草刈りも体験してもらう予定だった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大対策が優先される状況となり、新入社員研修の内容も一変した。浦幌町のメガソーラーへの訪問と除草作業の体験は見送られた。今後の感染症の状況次第となるが、来年の2021年は実施する可能性がある。

 研修としてのメガソーラー訪問は叶わなかった。それと一石二鳥で計画していた除草計画も白紙に戻った。

 そこで、2020年夏の除草は、O&Mを担当しているネクストエナジーに委託することを決めた。7月に敷地内をくまなく刈るという依頼で、費用もそれなりに要する。

 エンバイオHDでは、この徹底的な除草によって、翌年の2021年は、大規模な除草は不要になる可能性もあると期待している。

●発電所の概要
発電所名PVNext EBH浦幌第一発電所
所在地北海道十勝郡浦幌町
発電事業者アルタイル・ソーラー合同会社
(エンバイオ・ホールディングスが100%所有するSPC)
敷地面積4万7509.61m2
太陽光パネル出力約1.95104MW
パワーコンディショナー(PCS)出力1.750MW
年間予想発電量約240万7000kWh
(一般家庭約550世帯の消費電力に相当)
EPC(設計・調達・施工)サービス双葉工業社(札幌市)
O&M(運用・保守)サービスネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)
太陽光パネルUPSolar製
(多結晶シリコン型、出力260W/枚・7504枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出力500kW機・3台、出力250kW機・1台)
着工2016年5月
売電開始2017年2月28日
売電単価36円/kWh(税抜き)
売電先北海道電力
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