探訪

日本最大・260MWのメガソーラー、美作市に稼働(page 2)

広大な残置森林で自然環境に配慮、稼働後に希少鳥類を確認

2020/07/21 05:00
金子 憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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1500Vで効率向上とコスト削減

 同発電所の事業主体はSPC(特定目的会社)のパシフィコ・エナジー作東合同会社。出資構成やファイナンススキームに関しては、非公開だが、プロジェクトの開発から、建設、稼働後のアセットマネジメント(AM)は、パシフィコ・エナジー(東京都港区)が担っている。同社は、米バージニア・ソーラー・グループ傘下で、米大手エネルギー・不動産関連企業のJamiesonグループに属す。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは日揮が務め、完成後のO&M(運営・保守)サービスは旭電業(岡山市)が担当している。太陽光パネルは中国トリナ・ソーラー製の多結晶シリコン型(340W/枚と345W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の2.5MW機を導入した。

 トリナ・ソーラー製パネルは、耐久性に優れる両面ガラスタイプを採用した。このパネルとTMEIC製のPCSは直流1500Vに対応しており、直流回路は1500Vで設計した。従来の1000Vに比べ、高電圧化により発電設備のシステム効率が上がるほか、ストリング(直列回路)のパネル枚数が増えて接続箱の数が減り、施工やO&Mコストの低減も見込める(図3)(図4)。

図3●太陽光パネルは、トリナ・ソーラー製多結晶シリコン・両面ガラスタイプを採用
図3●太陽光パネルは、トリナ・ソーラー製多結晶シリコン・両面ガラスタイプを採用
(出所:日経BP)
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図4●PCSは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製2.5MW機を採用した
図4●PCSは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製2.5MW機を採用した
(出所:日経BP)
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 年間で約2億9000万kWhの発電量を見込んでおり、約20万tの温室効果ガスの排出抑制効果となる。FITを利用し、売電単価32円/kWhで中国電力に全量を売電している。

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