探訪

「砕石」「段差のある場所」でもロボット除草機が活躍、「ヘビが減った」広島・大朝の太陽光

試行錯誤を重ねて軌道に、傾斜に強い機種も試す

2020/07/28 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 広島県の大朝地域は、山県郡北広島町の北東にあり、島根県との県境に位置する。標高400m前後の平地部に豊かな自然が高原状に広がる。

 その大朝地域の一角に、太陽光パネルの出力が約1.0377MW、連系出力が980.0kWの「大朝太陽光発電所」が立地している(図1)。2014年11月に売電を開始した。

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図1●菜の花畑の跡にある大朝太陽光発電所
(出所:上はひろしま再生可能エネルギー推進有限責任事業組合、下は共立)
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 発電事業者は、ひろしま再生可能エネルギー推進有限責任事業組合である。広島県などが出資する有限責任事業組合(LLP)で、県が66.1%、中国電力グループが33.9%を出資している。

 中国電力グループの出資のうち、中国電力は0.8%にとどまり、子会社のエネルギア・ソリューション・アンド・サービス(ESS、広島市中区)が主体となり、発電所の開発・運営を担っている。EPC(設計・調達・施工)とO&M(運用・保守)サービスも、ESSが担当している。

 大朝太陽光発電所では、面積が約1万2000m2の土地に、三菱電機製の出力261W/枚の太陽光パネルを3976枚並べた。パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用し、出力490kW機を2台導入した。

 今年7月14日掲載の「探訪」コラムで取り上げた広島県竹原市の発電所と同じ枠組みで開発・運営されている発電所で、同じようにロボット除草機を活用している。ただし、今回の大朝太陽光発電所では、ロボット除草機の活用が当初から軌道に乗ったわけではなく、試行錯誤を重ねて現在の活用状況に至った。

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