探訪

雪国・秋田で稼働する「地域の、地域によるメガソーラー」

地域集落に除雪・除草を委託、積雪を克服し設備利用率13%

2020/08/04 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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雪国でも設備利用率13%

 秋田市内を流れる岩見川は、市のシンボル大平山の裾野を源流とし、南西に下って一級河川の雄物川に合流して日本海に注ぐ。出力約1.6MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「大沢大規模太陽光発電所」は、岩見川の河川敷と農地に挟まれた細長い用地に位置する。

 秋田市を中心にLPG(液化石油ガス)販売などを手掛けるオノプロックス(秋田市)グループのエナジーイノベーション(秋田市)が運営する。2013年11月に運転を開始した。

 秋田市は、全国有数の積雪地帯であるうえ、冬はどんよりと曇りがちで日照に恵まれない。日射量のランキングでは全都道府県中、下から数えて数番目だ。それでも、「大沢大規模太陽光発電所」は、雪国の不利を乗り越えて、順調に稼働を続けている。

 発電量の年間実績は2015年・174.1万kWh、2016年・175.7万kWh、2017年・164.9万kWhと予想発電量の152.2万kWhを超え、設備利用率は13%程度となっている。これは大幅な過積載率を採用していない太陽光発電所としては、全国平均レベルになる(図1)。

図1●「大沢大規模太陽光発電所」の全景
(出所:エナジーイノベーション)
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 発電システムの建設では、エナジーイノベーションが品質を重視して設備を選択し、太陽光パネルはドイツのソーラーワールド製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。施工は、Looop(東京都台東区)が担当した(図2)。

図2●南側から見た「大沢大規模太陽光発電所」
(出所:日経BP)
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