稼働後に、手を加えた設備もある。日射計の計測信号変換システムを収めたボックスの設置位置を変えている。
日射計は、一定の期間に補正しないと、精度が悪くなる機種が多い。この作業などのために、ボックスを開ける必要が出てくる。
このメガソーラーは、九州にある他の太陽光発電所と同様、太陽光パネルの設置高が低い。さらに、南西方向に下っていく傾斜地にあるので、太陽光パネルの高部でも地面からの高さは低部とあまり変わらない場所もある。
これによって、架台の支柱の高さは限られ、そこに取り付けられていた日射計関連システムを収めたボックスの地上からの高さもそれほど高くない(図6)。
日射計は、一定の期間に補正しないと、精度が悪くなる機種が多い。この作業などのために、ボックスを開ける必要が出てくる。
この際に、低い太陽光パネルの下に腰をかがめて潜り込んで、窮屈な姿勢でこうした作業を行う必要があった。
作業性が悪いだけでなく、不正確な作業や設備の損傷につながる恐れがあったことから、より高い場所に固定し直す作業を進めているという。
●発電所の概要
発電所名 | 垂水高峠太陽光発電所 |
---|---|
所在地 | 鹿児島県垂水市大字中俣字大野原 |
敷地面積 | 約13万m2 |
発電事業者 | 合同会社垂水高峠(ビーシーピージージャパンの前身のSunEdisonの日本法人が設立した特定目的会社) |
連系出力 | 8.1MW |
太陽光パネル出力 | 9.65344MW |
年間予想発電量 | 2019年:約920万kWh2018年:約930万kWh |
EPC(設計・調達・施工)サービス | JFEプラントエンジ |
O&M(運用・保守) | ビーシーピージーエンジニアリング |
太陽光パネル | Chint Solar(Astronergy)製(出力250W/枚・456枚、255W/枚・2万5512枚、260W/枚・1万1688枚:合計3万7656枚) |
パワーコンディショナー(PCS) | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(定格出力750kW機・12台:750kW・5台、712.5kW・4台、500kW・3台に出力を絞って運用) |
売電開始日 | 2015年8月31日 |
固定価格買取制度(FIT)に基づく売電単価 | 40円/kWh(税抜き) |
売電先 | 九州電力 |