探訪

大分の特高太陽光、大ガスが取得、「1GW」に向け着々(page 2)

国産太陽光パネルの性能劣化は「7年で1%未満」

2020/11/10 05:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ

オーナーは日揮から大阪ガスに

 実は、このメガソーラーのSPCは当初、「日揮みらいソーラー」だったが、2019年12月に、「Daigas大分みらいソーラー」に変わった。元々は、日揮が100%出資して事業化したものの、2014年5月に大阪ガスが49%出資して太陽光発電事業に参画した。さらに大阪ガスは、2019年12月に日揮の保有する全株を取得して、100%子会社にした。

 こうした出資企業の移り変わりは、国内の再生可能エネルギー事業の担い手が変わりつつある流れを示しており、その点でも、「日産グリーンエナジーファームイン大分」は、国内の再エネを巡るビックビジネスの最先端にあると言える(図2)。

図2●SPCへの出資者が日揮から大阪ガスに代わった
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 日揮グループにとってこの発電所は、ほぼ初めての特高メガソーラーにおけるEPC受注となった。そこで、リスクをとって発電事業に出資し、国内の再エネ事業で経験のある四電エンジニアリングと組むことでノウハウを吸収した。その後、日揮は、メガソーラーのEPCサービス事業を広く展開し、岩手県軽米町などでさらに大規模なプロジェクトを完成させている。

 一方、ここ数年、エネルギー業界全体に「脱炭素」の波が本格的に押し寄せ、電力大手から、石油、そしてガス大手企業が本気で再エネ事業に乗り出している。FITで市場が拡大した国内の再エネビジネスは、商社や外国資本などによる投資的な位置づけから、FIT後も睨み脱炭素型電源の大量確保を目指すエネルギー大手に主導権が移りつつある。

  • 記事ランキング