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大分の特高太陽光、大ガスが取得、「1GW」に向け着々(page 5)

国産太陽光パネルの性能劣化は「7年で1%未満」

2020/11/10 05:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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沿岸立地も腐食は予想より少ない

 日々の運用としては、保安規定に基づく定期点検のほか、半年に1回は全パネルを目視点検している。これにより、カバーガラスの割れなど年間で10~20枚を交換している。パネル全枚数が11万4000枚に達することを考えると少ないといえる。

 稼働当初から、懸念材料だったのは、海側に設置した太陽光パネルや架台などが、潮風によって腐食しないか、そして、隣接地より、やや地盤が低くなっているため、雨水が溜まりやすい点だった。

 海側のパネルは、堤防から約800m離れているため、海水の飛沫が直接、かかることはほとんどないと思われたが、大型の台風が増えていることもあり、慎重を期して、稼働後に堤防内側に背の高い仕切りを築いて強風による水しぶきの侵入を抑制したという。こうした対策もあり、これまでのところ腐食の兆候は予想より少ないという(図7)。

図7●海に面した堤防に新たに壁を築いた
(出所:日経BP)
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 一方、治水に関しては、予想以上に隣接地からの流れ込みもあり、水が溜まることが多かったため、敷地北側の端にU字側溝を新設して排水しやすくした。加えて、隣接地側でも整地が進んで水が流れ込みにくくなったこともあり、敷地内での滞水は大幅に改善したという(図8)。

図8●敷地北側の端にU字側溝を新設した
(出所:日経BP)
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●施設の概要
施設名日産グリーンエナジーファームイン大分
住所大分県大分市青崎10番
事業者Daigas大分みらいソーラー株式会社(大阪ガス100%出資)
土地所有者日産自動車
売電開始日2013年5月1日
発電容量太陽光パネル出力・26.5MW、連系出力19MW
施工会社日揮プラントソリューション(2019年10月に日揮に統合)と四電エンジニアリングで構成するコンソーシアム
太陽光パネルシャープ製多結晶シリコン型(240W/枚・11.4万枚)とソーラーフロンティア製CIS化合物型(150W/枚・0.9万枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製 (500kW/台)
架台日創プロニティ(架台)、新日鉄住金エンジニアリング(杭)
運営・保守日揮
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