探訪

稼働から約10年、雪国でも安定運用を続ける北陸電力のメガソーラー

変電所の仕様で設計、住宅に配慮し「真南向き」避ける

2020/12/15 06:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 富山市の住宅地に囲まれた一角に、出力1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「富山太陽光発電所」がある(図1)。

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図1●富山太陽光発電所
(出所:上は日経BP、下は北陸電力)
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 開発・運営しているのは、北陸電力である。2011年4月に商業運転を開始してから、約9年8カ月間を経過している。

 旧・一般電気事業者各社は、固定価格買取制度(FIT)が始まる直前、経済産業省からの補助金によって、自社の管内に太陽光発電所を開発した(関連コラム:東電の「浮島」と「扇島」)。「富山太陽光発電所」もその1つで、一部を補助金で賄った。

 北陸電力は電源構成に特徴がある。北アルプスなどの高山に降った雨や雪が比較的短い距離で日本海に流れ込むため、高低差が大きく豊かな水資源に恵まれ、それを活用した水力発電の比率が高い。

 水力発電所は131カ所、合計出力は1932MWに達し、2019年度の自社グループの電気小売事業における構成比は28%を占める(図2、関連ニュース:既存の水力発電所の増強)。

図2●神通第一発電所
(出所:北陸電力)
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