探訪

特高送電線「線下地」のミドルソーラー、影や電磁誘導の影響は?(page 3)

「防草シート+砕石」で、雑草の抑制に効果

2020/12/23 06:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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浸水を想定した高さに

 もう1つの立地上の特徴として、高潮の影響を受ける地域という点がある。気圧が低い時に高潮が重なると、浸水することがある地域という。

 そこで、3カ所とも浸水を想定して設計した(図5)。太陽光パネルや接続箱、PCS、昇圧変圧器などを、一般的な中国地方の太陽光発電所に比べて高い位置に固定している。

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図5●浸水を想定した高さに
左から水島、玉島第2、玉島第1の太陽光発電所(出所:SSG)

 太陽光パネル低部から地面までの設置高は、水島太陽光発電所が約1m65cm、玉島第1と第2発電所は約1m55cmに設定した。この高さの違いは、水島発電所の土地の方が、想定されている浸水の高さが高いことによる。

 どちらも豪雪地に近い設置高となっている。

 太陽光パネルの設置角は5度と浅くした。アレイ(太陽光パネルを架台に固定する単位)は横向きで8段という、大きな構成にした。いずれも、できるだけ多くの枚数のパネルを並べることを重視して選択した。

 同社が別の臨海工業地域に開発・運営しているメガソーラーでは、太陽光パネルの設置角は10度を選択した。今回の線下地では、土地の広さに限りがある中で、さらにパネルを寝かせて設置枚数を増やし、事業性を高めることを狙った。

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