探訪

悩みの「鉄粉」をスッキリ除去、岡山の工業地帯のミドルソーラー

汚れの度合いで溶剤と洗浄頻度を使い分け

2021/01/05 06:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 「メガソーラー探訪」コラムで前回、紹介した岡山県倉敷市の臨海工業地域にある、特別高圧送電線の「線下地」を活用した3カ所の太陽光発電所は(図1)、稼働後に1つの問題に直面した。

図1●左から「玉島第1」「玉島第2」「水島」の太陽光発電所
図1●左から「玉島第1」「玉島第2」「水島」の太陽光発電所
図1●左から「玉島第1」「玉島第2」「水島」の太陽光発電所
図1●左から「玉島第1」「玉島第2」「水島」の太陽光発電所
(出所:SSG)

 太陽光パネルの表面の汚れだった。

 発電事業者のエネルギア・ソリューション・アンド・サービス(広島市、以下ESS)は、中国電力グループの企業で、太陽光発電にも早くから取り組み、豊富な経験を持つ(関連コラム:自律走行型ロボット除草機を使いこなす、広島・竹原の太陽光発電所)。

 こうした中で、倉敷市の臨海工業地域の3カ所は、太陽光パネルが汚れている度合いが高い。実は、同社には、別の地域にさらに激しく汚れるメガソーラー(大規模太陽光発電所)もあり、対策はそちらを優先してきた。

 この別の地域のメガソーラーを含めて、いずれも臨海工業地域に立地している。太陽光パネルの表面の汚れの原因は、工業地帯に特有の鉄粉であることも共通している。鉄粉は太陽光パネルに降り積もり、徐々に赤茶けた錆のように固着してしまう。

 4カ所とも2016年に運転を開始して以降、鉄粉の汚れに悩まされてきた。

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