探訪

FIT前から稼働する屋根上太陽光、岡山・勝央町で8年間の実績

山形では積雪の影響を慎重に判断して導入を断念

2021/04/27 06:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 岡山県の北東部に位置する勝央町(しょうおうちょう)の勝央中核工業団地に、屋根上と地上に太陽光パネルが並んでいる物流拠点がある(図1)。ジェネリック医薬品(後発医薬品)メーカーである東和薬品の「西日本物流センター」である。

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図1●東和薬品の「西日本物流センター」の屋根上と地上の太陽光発電設備
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図1●東和薬品の「西日本物流センター」の屋根上と地上の太陽光発電設備
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図1●東和薬品の「西日本物流センター」の屋根上と地上の太陽光発電設備
(出所:東和薬品)

 勝央中核工業団地は、岡山県内で有数の都市、津山市に近く、美作(みまさか)インターチェンジから中国自動車道で大阪まで約2時間、広島まで約3時間という距離にあることから、企業の工場や物流拠点が集積している。

 この物流拠点の太陽光発電設備で特徴的なのは、余剰電力買取制度と固定価格買取制度(FIT)という、異なる制度によって売電する太陽光発電システムが、同じ敷地内、同じ屋根の上に同居している点にある。

 余剰電力買取制度は、FIT以前の旧制度で2009年11月に始まった。太陽光発電(対象は500kW未満)が、自家消費分を上回る量を発電した際、余剰分を1kWh当たり40円(非住宅用)の価格で、10年間固定で電力会社に売電できた。新制度のFITが2012年7月に始まった後も、従来の条件での買い取りが継続した。

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