探訪

「山間メガソーラー」における先端的O&M、久米南町サイトの5年(page 6)

斜面でもドローン活用、クラスター断線を効率的に特定

2021/05/26 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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防草シートは実証に留める

 旭電業では、O&Mサービスに除草対策も含めている。加えて、同社では、除草作業を外部に委託せずに社員自らが行っている。防草手法としては、除草剤を使わずに、機械除草を基本にしている。

 機械除草には、大きく3タイプがある。肩にかけたり背負ったりして作業者が歩行しながら刈っていく「刈払機」のほか、人が乗って運転しながら刈り取る「乗用式(搭乗式)」、そして、タイヤなどで推進力を持つ「自走式」だ。

 パネル下の草を刈る場合、一般的な刈払機を使うと、アレイを避けるため作業者が腰をかがめながら歩く必要があり、作業性や安全性が損なわれる。そこで、旭電業では自走式の草刈機を採用している。ハンドルを左右に傾けたり、刈り取り部を左右に広げたりすることで、効果的にパネル下の草を刈り取れる(図7)。

図7●自走式の除草機でアレイの下を除草。写真は「美作武蔵メガソーラー発電所」。同発電所は1本脚架台のため、機械除草の効率が高い
(出所:日経BP)
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 久米南サイトでも、主に自走式を使い、同タイプが適用しにくい場所では、刈払機を使うことで、作業者の作業性と効率性を高めている。1つのエリアにつき、春先と秋の年2回程度は、除草しているという。

 ただ、久米南サイトでは、自走式が使いにくい架台構造になっている。山間メガソーラーでは南北方向に1本の杭基礎を採用することも多い。斜面設置でも同じ設置角に揃えやすいからだ。しかし、久米南サイトでは、南北方向に2本の杭基礎を採用した。

 杭基礎が南北1本の場合、パネル下が東西に細長い空間になり、自走式草刈り機で一気に刈り取れるのに対し、南北2本脚の場合、一定の間隔で手前に杭基礎があるので、それが障害になって、機械除草の作業効率が落ちる。

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