探訪

「山間メガソーラー」における先端的O&M、久米南町サイトの5年(page 8)

斜面でもドローン活用、クラスター断線を効率的に特定

2021/05/26 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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イノシシの侵入に苦慮

 このほか、山間メガソーラーに特有の課題が、発電所敷地内への野生動物の侵入という。岡山県内のメガソーラーでは、シカとイノシシの侵入が多いが、久米南サイトでは、特にイノシシが目立つという。イノシシはフェンスの下を掘って穴を空けて入ってくる。

 これまで、発電設備自体への損傷など、直接的な被害はないものの、周辺住民からの苦情になる可能性もあるという。というのは、ここ数年、農業などへのイノシシ被害が増えており、メガソーラーの中に巣を作って増えているのではないか、との見方も出てきたからだ。

 そこで、害獣対策として市販されている「オオカミの尿」を導入し、侵入経路と見られる場所にまいて臭いによる獣避けの効果を検証した。だが、特効薬ではないと分かり、発電所フェンスの外側(山側)にイノシシが掘り込めないようにワイヤーメッシュを敷く対策を検討している。

●施設の概要
発電所名パシフィコ・エナジー久米南メガソーラー発電所
所在地岡山県久米郡久米南町上弓削
面積約118ha
出力太陽光パネル出力32.256MW、連系出力26.46MW
開発・アセットマネジメントパシフィコ・エナジー
事業主体パシフィコ・エナジー久米南合同会社(米ジェマソン・グループ、米ゼネラル・エレクトリックグループによる出資)
EPC(設計・調達・施工)東洋エンジニアリング
土木工事青木あすなろ建設
電気工事旭電業
太陽光パネルインリー・グリーンエナジー製(300W/枚)・10万7520枚
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(630kW機)・42台
受変電設備TMEIC
接続箱ABB製
架台ヒルティ製
O&M
(運営・保守)
旭電業
着工2014年6月
商業運転開始2016年3月
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