北杜では植樹を追加し地域に配慮
協和エクシオが自社で開発・運営している太陽光発電所の大半は、山梨県内に立地している。
これらの発電所も強固に設計・施工されていることが奏功し、自らが原因となる損壊事故などはないものの、隣接地にある別の事業者の太陽光発電所から、架台ごとアレイ(太陽光パネルが固定された単位)が飛んできて、協和エクシオの太陽光発電所内に落下し、太陽光パネルなどが損壊したことがあった。
また、北杜市に立地する太陽光発電所では、後から外周に植樹し、敷地外から発電設備が見えにくくした(図5)。北杜市では新たに太陽光発電所に関する条例ができるなど、景観に対する懸念が強くなっている。同社のサイトは、こうした動きが出てくる以前に稼働していたものの、地域への配慮から対策を加えた。
敷地内外に生える雑草の草刈りも、本来必要な年2回から4回に増やした。これも地域への配慮の1つという。
雨水の急激な流出防止から、調整池を追加した発電所もある(図6)。こうした発電所に限らず、台風などの大雨の後は、必ず現地を見回り、土砂崩れなどが起きていないか、または起きる兆候がないか、確認するという。
現地には、必ず月に一度は向かい、敷地内を点検する。
これらの地上設置型の太陽光発電所では、太陽光パネルの設置区域の雑草対策として防草シートを活用している(図7)。同社の山梨県内の発電所の場合、稼働から6~7年経っている発電所も多いが、防草シートによって雑草の成長はほぼ抑えられているという。
発電所名 | 小瀬ソーラー発電所 |
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所在地 | 山梨県甲府市落合町602番地2(協和エクシオ 甲信支店) |
太陽光パネル出力 | 約1064.1kW |
連系出力 | 1000kW |
年間予想発電量 | 約120万kWh |
発電事業者 | 協和エクシオ |
EPC(設計・調達・施工)サービス | 協和エクシオ |
太陽光パネル | シャープ製(出力240W/枚・4434枚) |
パワーコンディショナー(PCS) | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製 (出力500kW機・2台) |
売電開始 | 2014年12月 |
固定価格買取制度(FIT)上の売電価格 | 40円/kWh(税抜き) |
売電先 | 東京電力グループ |