探訪

カーポート型の先駆け、「パネル交換は1枚のみ」、甲府のメガソーラーの6年半(page 4)

フンの汚れに懸念も、洗浄要らず

2021/06/15 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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北杜では植樹を追加し地域に配慮

 協和エクシオが自社で開発・運営している太陽光発電所の大半は、山梨県内に立地している。

 これらの発電所も強固に設計・施工されていることが奏功し、自らが原因となる損壊事故などはないものの、隣接地にある別の事業者の太陽光発電所から、架台ごとアレイ(太陽光パネルが固定された単位)が飛んできて、協和エクシオの太陽光発電所内に落下し、太陽光パネルなどが損壊したことがあった。

 また、北杜市に立地する太陽光発電所では、後から外周に植樹し、敷地外から発電設備が見えにくくした(図5)。北杜市では新たに太陽光発電所に関する条例ができるなど、景観に対する懸念が強くなっている。同社のサイトは、こうした動きが出てくる以前に稼働していたものの、地域への配慮から対策を加えた。

図5●植樹を追加して太陽光パネルを見えないようにした
北杜市大泉町西井出石堂にある発電所の例(出所:協和エクシオ)
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 敷地内外に生える雑草の草刈りも、本来必要な年2回から4回に増やした。これも地域への配慮の1つという。

 雨水の急激な流出防止から、調整池を追加した発電所もある(図6)。こうした発電所に限らず、台風などの大雨の後は、必ず現地を見回り、土砂崩れなどが起きていないか、または起きる兆候がないか、確認するという。

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図6●調整池を追加した
北杜市明野町浅尾にある連系出力が1MW、太陽光パネル出力が約1.38MWのメガソーラーの例。下の2枚は豪雨を伴った台風が通過した翌日に撮影(出所:協和エクシオ)
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 現地には、必ず月に一度は向かい、敷地内を点検する。

 これらの地上設置型の太陽光発電所では、太陽光パネルの設置区域の雑草対策として防草シートを活用している(図7)。同社の山梨県内の発電所の場合、稼働から6~7年経っている発電所も多いが、防草シートによって雑草の成長はほぼ抑えられているという。

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図7●防草シートを活用
韮崎市穂坂町宮久保にある連系出力が1MW、太陽光パネル出力が約1.27MWのメガソーラーの例。深く掘削できないため重い基礎を採用(出所:協和エクシオ)
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●発電所の概要
発電所名小瀬ソーラー発電所
所在地山梨県甲府市落合町602番地2
(協和エクシオ 甲信支店)
太陽光パネル出力約1064.1kW
連系出力1000kW
年間予想発電量約120万kWh
発電事業者協和エクシオ
EPC(設計・調達・施工)サービス協和エクシオ
太陽光パネルシャープ製
(出力240W/枚・4434枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出力500kW機・2台)
売電開始2014年12月
固定価格買取制度(FIT)上の売電価格40円/kWh(税抜き)
売電先東京電力グループ
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