探訪

「接続箱のスイッチまで備蓄」「積雪は比較的少ない」、飯田の里山のメガソーラーの7年(page 2)

防草シートの効果は持続

2021/06/29 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 メガソーラーは、谷を挟んだ2つの区画からなる(図3)。合計1万4601m2の土地に3990枚の太陽光パネルを並べた。事業計画時の年間予想発電量は、一般家庭約300世帯分の消費電力に相当する約110万kWhを初年度に見込んでいた。

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図3●2つの区画の間には谷がある
上は2014年に撮影(出所:日経BP)
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 稼働から7年以上が経ち、順調に推移しているという。発電量は、月ごとにみると上下に振れることもあるが、年間で見ると均されてくる傾向にあり、年ごとにはそれほど大きな差はないとしている。

 この2~3年間は、雨の日が極端に多い月があり、月ごとの発電量の差が大きく振れる傾向が強まっているようだ。例えば、長雨が続いて9月の発電量が少なく、12月と同程度にとどまった年がある。

 また、飯田市は寒暖の差が激しく、夏には40℃近くまで上がることがある。結晶シリコン型の太陽光パネルは、高温時に変換効率が下がる性質があり、高温は不利になる。ただ、夏季は、その性質よりも雨や曇りが多いことが影響し、発電量が伸びないと分析している。最も発電量が多いのは、3~4月となっている。

 長野県というと、雪国というイメージがあるが、メガソーラーの立地地域は、それほど積もることはないという。積雪することはあっても、ほとんどの場合、午後には太陽光パネルには残っていない。溶けるかパネルの下に滑り落ちている(図4)。

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図4●2018年1月の積雪時の様子
(出所:第一実業)
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 稼働直前の2014年2月に、山梨県や長野県の広域で、過去最高といわれる豪雪に見舞われ、多くの太陽光発電所が損壊した。「飯田太陽光発電所」はこの時、施工中だった。この地域にしては多く降ったものの、被害はなかった(図5)。

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図5●施工中の2014年2月の積雪時の様子
(出所:第一実業)
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