探訪

枕崎空港跡のメガソーラー、初年度に直撃雷も、その後安定稼働

出力制御はオンラインに移行、ドローン点検も導入

2021/07/14 00:41
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 鹿児島県枕崎市にある枕崎空港の跡地に、連系出力が合計6.98MW、太陽光パネルの出力が合計約8.218MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)がある。

 枕崎市がメガソーラー用地として市有地を賃貸する形で、発電事業者は入札によって決まった。2014年9月の稼働から、約6年10カ月が経過している(図1)。

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図1●約7年間が経過
(出所:Kクリーンエナジー)
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 このメガソーラーにおいて2020年12月、ドローン(無人小型飛行体)を使った点検が実施された。

 メガソーラーの開発時、土地を所有している枕崎市に採用された当初の案は、特別高圧送電線に連系する1つのメガソーラーで出力約7MWという構想だった。

 しかし、連系先の特別高圧送電線に約5MWしか連系できないことがわかり、残りを高圧配電線に連系する2つのメガソーラーとし、「枕崎市枕崎空港跡地第一発電所・第二発電所」という構成になった(2014年4月公開のメガソーラー探訪:鹿児島・枕崎、国内初の空港跡のメガソーラー)。

 高圧の第一発電所が連系出力1.99MW、太陽光パネル出力約2.27MW、特高の第二発電所が連系出力4.99MW、太陽光パネル出力約5.94MWとなっている。

 発電事業者は、オリックスと九電工の合弁によるSPC(特定目的会社)のKクリーンエナジー(枕崎市)である。出資比率はオリックスが70%、九電工が30%となっている。このSPCが枕崎市から土地を借り、メガソーラーを開発・運営している。

 EPC(設計・調達・施工)とO&M(運用・保守)サービスは九電工が担当している。太陽光パネルは韓国ハンファQセルズ社製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、架台はリヒテンシュタインのヒルティ製を採用した。

 稼働してから約7年、順調に発電を続け、大きな問題は生じていないという。太陽光パネルの劣化や何らかの異常などによる発電効率の低下なども、他の発電所に比べて相対的に小さいという。

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