探訪

「高圧」「低圧」まとめて管理、南アルプス市の太陽光(page 6)

設備利用率に勝る「高圧」、小型PCSは不具合で交換も

2021/08/11 18:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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雷で停止も2時間内に復旧

 一方、高圧サイトに関しては、2021年1月20日に関東電気保安協会を主体に年次点検を実施した。高圧と低圧の絶縁抵抗、接地抵抗の測定、継電器の試験、接続箱の開放電圧測定のほか、キュービクルを清掃し、変圧器や高圧受電盤を目視点検し、変圧器漏れ電流などを測定した。点検・検査の結果、機器の不具合など異常はなかった。

 高圧サイトに関しては、2020年8月12日に異常を知らせるメールが発報され、PCSが停止したことがあったという。午後4時ごろ、「系統異常」を知らせるアラートがあり、4台のPCSが止まった。原因は雷などの影響と推定された。保安協会が駆けつけて復旧作業を行い、午後5時43分に運転を再開し、売電ロスは最小限に抑えられた。

 低圧分割サイトに比べ、高圧サイトの運用が順調なのは、システム構成がシンプルなことに加え、南アルプス太陽光発電所の場合、O&M事業者と電気保安協会が連携して2カ月1回の頻度で月次点検を実施するなど、予防保全が徹底していることも大きそうだ。

●設備の概要
発電所名南アルプス太陽光発電所
住所山梨県南アルプス市鏡中條
運営インテグリティ・パートナーズ合同会社
設置面積4万3503m2
出力太陽光パネル出力・2520kW、連系出力1990kW(過積載比率1.26倍)
年間想定発電量336万kWh
EPC(設計・調達・施工)サービス大和ハウス工業
O&M(運用・保守)大和ハウス工業
太陽光パネル現代重工業製(250W/枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(500kW機)
パネル設置角20度
運転開始2014年6月
売電単価40円/kWh
売電先エバーグリーン・マーケティング
●設備の概要
発電所名南アルプスソーラーパーク(低圧発電所14区画)
住所山梨県南アルプス市鏡中條
運営インテグリティ・パートナーズ合同会社
設置面積1万225m2(14区画の合計)
出力太陽光パネル出力・668kW、連系出力572kW(14区画の合計)(過積載比率1.17倍)
年間想定発電量74.5万kWh(14区画の合計)
EPC(設計・調達・施工)サービス大和ハウス工業
O&M(運用・保守)大和ハウス工業
太陽光パネルハンファQセルズ製(250W/枚)
パワーコンディショナー(PCS)デルタ電子製(4kW機)
パネル設置角10度
運転開始2014年10月
売電単価36円/kWh
売電先東京電力パワーグリッド
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