探訪

わずか1年でヤギが倍増、将来はチーズ製造も、長崎・柿泊町のメガソーラー(page 4)

1年で7頭から13頭に、農業ビジネスとの連携も模索

2021/08/31 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 ニホンミツバチの養蜂では、すでにハチミツの販売を試験的に始めている。

 本社屋上の農園と近隣の農場に巣箱をおいてミツバチを飼育して採蜜している(図6)。すでに約10箱に増えており、今後、年内にも40箱、その後は50箱というペースで巣箱の数を増やしていく。

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図6●ニホンミツバチの巣箱
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図6●ニホンミツバチの巣箱
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図6●ニホンミツバチの巣箱
(出所:チョープロ)

 ハチの中でも、ニホンミツバチは飼育が難しく採蜜量も少ないため、そのミツは貴重で、贈答用にもなるほどである。1箱で約3kgのハチミツをとることができ、これを100gずつビンに詰めて販売する。

 いまのところ、ニホンミツバチのハチミツは、同社が「kuriya」というブランドで展開しているガス器具を中心とした食や暮らし全般を提案するショップで、月に一度、開催している無農薬野菜の販売会で売り始めた(図7)。

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図7●無農薬野菜の販売会の様子と、ビン詰めしたニホンミツバチのハチミツ
図7●無農薬野菜の販売会の様子と、ビン詰めしたニホンミツバチのハチミツ
(出所:チョープロ)
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 今後、栽培を予定しているそのほかの農作物も、この「kuriya」のショップやレストランで提供する。

 こうした商品の1つとして、チーズなどの乳製品を加える構想がある。将来的に、メガソーラーで雑草を食べているヤギの乳から作ることも期待している。

 これが実現すると、「6次産業化」と呼ばれる、農作物の生産から、食品加工、流通・販売まで手掛けるビジネスの形態に近づく。簡易的な搾乳機を購入しており、今後、搾乳を試みることも目指している。

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