探訪

「竹チップをまく」、「自動車で踏み潰す」、雑草対策を模索するエンバイオ

ヨルダンでは水対策に太陽光活用、ディーゼル代替で持続性高める

2021/10/29 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 北海道十勝郡浦幌町に、連系出力1.75MW、太陽光パネルの出力約1.95MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「PVNext EBH 浦幌第一発電所」がある(図1)。 

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図1●浦幌町にある
図1●浦幌町にある
(出所:エンバイオ・ホールディングス)
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 2017年2月に売電を開始してから、約4年半が経過した。

 浦幌町のメガソーラーを運営しているのは、土壌汚染対策を手がけるエンバイオ・ホールディングス(エンバイオHD)で、事業主体は特定目的会社(SPC)のアルタイル・ソーラーとなる。

 浦幌町のメガソーラーは、ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)と合弁でSPCを設立して事業化した。稼働後にネクストエナジーの保有分を買い取り、エンバイオHDの100%子会社となった。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、双葉工業社(札幌市)が担当し、太陽光パネルはUPSolar製の多結晶シリコン型(260W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。O&M(運用・保守)サービスは、ネクストエナジーが担っている。

 北海道の太陽光発電所は、冬季には積雪で発電量が減少する地域も多いが、この発電所では雪の影響はそれほど大きくない。これは十勝地方が比較的、降雪の少ない地域で、さらに冬は晴天で空気が澄んでいる日が多いという気候が背景にありそうだ。

 一方で、予想していた以上に雑草が繁茂する。運転開始以来、その対策を模索してきた。雑草の伸びる状況に合わせながら、年ごとに異なる手法で対応してきた。

 浦幌町のメガソーラーは、元は砂利採取地だったので敷地は平坦である。しかも、積雪対策として太陽光パネル最低部の地面からの設置高は1.5m、設置角は40度となっている(図2)。

図2●平地で当初は雑草が少なく、対策は容易かと思いきや…
図2●平地で当初は雑草が少なく、対策は容易かと思いきや…
(出所:エンバイオ・ホールディングス)
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 そのため、雑草は高さが1.5mを超えない限り太陽光パネルに影がかからない。超えても平地で作業性が良いため、除草は比較的容易に思える。ところが、そうではなかった。

 同社では、太陽光発電所の運営において、自社でも可能な作業については、まず自らで手足を動かして作業することを重視している。

 作業の負荷やポイントになる要素を把握するためにも、実際の作業を体験することを重視している。その後、外注に切り替える場合、費用対効果や留意点を体感していることが運営管理上、利点が多いと考えている。

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